どんな舞台も大切な一回。
一期一会です。

ただ、和泉会別会は
名前の通り‼︎

空いた時間…というのがないくらい
別会のことを考え続けていました。

幸せなことだと思います。

稽古、装束、御道具、お囃子…
当日のこと、お客様のこと、記念品…
考えれば、熱く、キツく。
やはり、動いて、稽古して、準備してる
一つ一つができると緩んで、
それでも想いや考えることは次々と出てきて。

時に苦しくなるほど、
先の先を考えて。

それでも、
成長する弟子、子どもたちを見ては
日々の稽古から
活力をもらってきました。

舞台に立てば
お客様の笑い声と拍手に支えられ…。

やはり、狂言は素晴らしいです!

あの苦しいほどのドキドキは、
ワクワクだったり、
武者震いだったのでしょう。

しかし、

舞台にあげるまで…
舞台を終えるまで…
余裕などはありません。

なぜなら、
できた余裕をよくが埋めてしまうからです。

常に追われているような気持ちで過ごした
数ヶ月。


いよいよ明日です。
あ!今日です。


甥の和秀のプロの狂言師への登竜門
「奈須與市語」の披き。

息子との共演で30年ぶりの上演
宗家専有曲「越後聟」。

新作狂言「至誠」の兄弟共演。

そして、
9歳で初演し、宗家継承披露公演でも演じた
「田植」は女性狂言師総出演で…
美の共演⁈



見所とやりがいばかりの公演です。



時に固く、凝縮し

時に緩め、解放し
なかなかこの解放が
できづらいこともありましたが

今朝、北海道で見た景色



良い気分転換になりました。


狂言が生まれた当時・600年前の日本人は
どんなに広い空を見て
どんなに豊かな自然の中で
どんなに深い人間関係で
狂言を生み出したんだろう…。


三間四方の舞台の上に
どれだけの世界が見ていただけるか
それが40年の芸であり
580年の伝統を受け継いだものの使命だと
改めて気を引き締めて舞台に上がります。


頼もしい姉たち
一生懸命の子どもたち
一丸となる弟子たち

お囃子には各流宗家、重鎮、
先代の頃からご縁深く御出演いただく方々

受付には、母が待ち構えています!笑。


まだまだ折り返し地点!
発展途上の私の「今」。
未来へ続く和泉流の、和泉流宗家の「今」。
をご覧頂く準備は整えました。


13時間後、開演いたします。