大量生産で下がるのはどの原価? | 六本木の公認会計士いきぬき (息抜き編)

大量生産で下がるのはどの原価?

原価がいくらくらいか?って、結構メジャーな題目じゃないでしょうか。

原価計算とは。

生産量が2倍になったとして、以下の原価はどのくらいになりそうでしょうか。


① 携帯電話    原価5万円/個 (内訳 材料費2万、設備償却費1万、開発費2万)

② 機械式腕時計 原価5万円/個 (内訳 材料費3万、職人の人件費2万)

③ ソフトウェア  原価5万円/個 (内訳 開発費5万)



大量仕入れで原価を下げることができるのは、固定費が含まれた原価です。

生産量が2倍になった場合、固定費は半分になります。


① 携帯電話  原価 3.5万円/個 (内訳 材料費2万、設備償却費0.5万、開発費1万)

② 機械式腕時計  原価 5万円/個 (内訳 材料費3万、職人の人件費2万)

③ ソフトウェア 原価 2.5万/個  (内訳 開発費2.5万)


あなたが、製品を製造していたり、サービスを提供していたりする場合、その原価を把握していますでしょうか。

そして、原価に占める固定比率を把握しているでしょうか。


その商材の需要が旺盛でしたり、強力な営業チームがシェアを拡大してくれるならば、固定比率を上げる創出方法を考えてください。販売数が増えるほど原価が下がって儲かります。

一方、現在の不景気時のように、その商材の需要が今後は落ちていくような局面では、変動費の割合を増やして固定比率を下げましょう。販売量が減っても原価は上がらず、苦しさが和らぎます。

いかが?