夜、銀座のライブハウス「まじかな」という店で開かれた高須基仁さんの『全部摘出』(展望社)のお祝いの会に行く。
昔懐かしい「愛と死を見つめて」の河野実さんに会う。
冒頭で挨拶をさせられる。
高須さんはこの本で29冊目になるそうだが、今度の本が一番おもしろい。もう万人に好かれようと思っても、絶対あの男とは席を同じくしたくないと思っている人は多い。
だからこれからは自分のことを好きだと思っている人間とだけ付き合いなさい。
年をとるごとに「純粋」になっていく珍しい年寄りである高須さんを、私は好きだと話す。
ヘア・ヌードの商人やら熟女コンテストを主催したり、ヤクザと付き合いシャブに詳しい変な人である高須さんという人間は「絶滅危惧種」のようなものである。
まだまだこういう人間が存在してもらわなくては、世の中がおもしろくない。
痛風で杖をついている姿を見ると、やや弱ったかなと思うが、もう一暴れしてくださいよと激励して途中で引き上げる。