嫉妬についてよくかんがえるのだけれど、
むかし、こんなことを話してくれた女の子がいた。

「凄く嫉妬にかっかっしてるときがあってね、で、その人のあらを探そうと怒りながらその人の文章を読んでいたんだけれど、読みながらふと思いがけなくその人の文章のユーモアに笑ってしまったんだよね」

そういうふうに女の子が話すのをきいて、ああそれが世界のほんとうなとかもしれないなと思ったことがある。

なんかこう、相手にすごく嫉妬はしてるんだけど、その嫉妬のなかで、あいてのユーモアについ笑ってしまったり、感動してしまったりすること。

嫉妬はもしかしたらひとにとってなんらかの練習なのかもしれない。わたしたちはちゃんと嫉妬の練習をしているだろうか。わたしはどうだろうか。どれくらいちゃんと嫉妬できてるだろうか。あのとき話してくれた女の子みたいにどれくらいちゃんとかっかできているだろうか。ところであなた、いま、どう暮らしていますか?