三輪車から降りなさいよ!!

で、でもねえ、
これは、わたしの三輪車なんだよ!
わたしが、ずっとずっとずーっと待ちこがれていたわたしの三輪車なんだよ。

昨夜、わたしはベッドにいきながらも
こんなふうにかんがえたよ
とてもじゃないが、わたしにはもう
朝が待ちきれやしない
なぜならもうすぐそこに
わたしの三輪車が待っているのだから!
そして、わたしは、乗った! この大いなるわたしの三輪車に!
わたしは三輪車に乗るためにやってきたんだ、
だから、どこにもいかない、
そうして、いまここにいる!



太陽はようしゃなく
わたしと三輪車に降りそそぐだろう
しかし、かまわない
わたしは、いまここにいるのだから
ひとびとは通りをかけぬける
でも、かまわない
わたしにはもう三輪車があるんだから
世界はめまぐるしくその状態を刻々と変化させていく
世界は残酷だ
しかし、かまわんよ
わたしにはこの三輪車があるんだから!
つま

(´・c_・`)ふぅ…

     『ピーナッツ』1952