「ricori」の閉店と新規事業の困難性 | 超絶メタアナリシス

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☆☆☆ 都心(台東区)在住です ☆☆☆

先週は、元AKBの篠田麻里子がアドバイザーをつとめていた「ricori」が閉店したというニュースが流れた...


いつもの『週刊文春』だけでなく、『週刊新潮』でも記事として取り上げられていた。


とかく、芸能人で事業にかかわって失敗した人は過去に多い...


わたし的には、千昌夫の例などが記憶に残っている...


芸能人はビジネスにはシロウトなので、よほどの場合でないと、新規事業には成功などするはずがないのだ。


そもそも、サラリーマンが会社を辞めて、あるいは、定年退職後に自営業を始めても、成功するのは難しいのだ。


特に、長続きさせるのが難しい...

一時期、うまく行っているように見えても、先細りになる例がほとんどだ。


そもそも、芸能人も、労働者(サラリーマン)も、”体(からだ)”を「資本」とする人種なのである。


からだが資本...

つまり、「頑張ること」で生きてきた人間なのである...


だから、それ以外のパターンというものがあることを、根本的にわかってないのである。


”ビジネス”というものは、”頑張ればいい”、というわけではないのであるから...


・・・


では、今の世の中で成功するためには、いや、成功しなくとも、そこそこにメシを食っていくためにはどうあればいいか?、について語っておきたい。


わたしは、企業において、過去、マーケティング、新製品開発プロジェクト、購買などに関わり、そして、今は営業職をつとめている...


しかし、この経歴以外にも、学生時代の専攻は会計学で、簿記1級の資格も所有している者だ。


これら知識と経験に基づき、記したい...


まずは、今のこの社会というものは、”資本主義社会”である。


そして、”資本”とは何かというと、わかりやすく言えば、「金(カネ)を生み出す源泉」という意味だ。


別の言い方をすれば、「おカネを生み出すエンジン」と言うことである。


このお金を生み出すエンジンの主なものは、次の4つ...


①体(からだ)が資本の場合 … 労働者や芸能人、スポーツ選手、士業の人

②金(カネ)が資本の場合 … 金貸し、銀行、保険業、個人投資家

③不動産が資本の場合 … マンション経営、アパート経営

④ノウハウやブランドが資本の場合 … 代々受け継いだ老舗、一般企業の大部分(のれんを持った商業、名の知れた製品を作る製造業、特許や技術力を基盤とする製造業など)



これら4つのビジネスは、全然別の形態であり、企業努力の仕方も全然異なるのだ。


だから、「頑張る」ことしか知らずに生きてきた労働者や芸能人やスポーツ選手が、②や③や④の世界にいきなり飛び込むと、何もわかってないから失敗するのである...


起業する場合は③か④で、株をやる場合は②ということになるが、

いずれをやる場合でも、おそらくは、「頑張ってしまう」のである。


正解は、「頑張る」のではなく、「知恵を働かせ」なくてはいけないというのに...


”資本”が生み出すキャッシュフローが増すように、”資本”の質の改善に取り組むことが、為すべきことなのである...


要はビジネスで成功する秘訣は...


1.長く継続してお金を生み出し続ける、”泉(いずみ)”を見つけること

2.泉の水は、その一部を家畜(=維持費)に飲ませなくてはいけないので、自分が利用するぶんが残る分量でなくてはいけない。

3.”泉”が湧き出す水量を増やすこと、もしくは、”泉”の数自体を増やしていくこと


”泉”とは、ビジネス用語でいうと、キャッシュフローを生み出すもの,

イコール、”資本”ということである...


そして、1と2が、サスティナビリティ(事業の継続性)ということであり、

3が、事業の拡大を考える、ということである。


「ricori」の例は、そもそも貧弱な泉でしか無かったということのようだ。

週刊誌の記事によれば...