先週は、元AKBの篠田麻里子がアドバイザーをつとめていた「ricori」が閉店したというニュースが流れた...
いつもの『週刊文春』だけでなく、『週刊新潮』でも記事として取り上げられていた。
とかく、芸能人で事業にかかわって失敗した人は過去に多い...
わたし的には、千昌夫の例などが記憶に残っている...
芸能人はビジネスにはシロウトなので、よほどの場合でないと、新規事業には成功などするはずがないのだ。
そもそも、サラリーマンが会社を辞めて、あるいは、定年退職後に自営業を始めても、成功するのは難しいのだ。
特に、長続きさせるのが難しい...
一時期、うまく行っているように見えても、先細りになる例がほとんどだ。
そもそも、芸能人も、労働者(サラリーマン)も、”体(からだ)”を「資本」とする人種なのである。
からだが資本...
つまり、「頑張ること」で生きてきた人間なのである...
だから、それ以外のパターンというものがあることを、根本的にわかってないのである。
”ビジネス”というものは、”頑張ればいい”、というわけではないのであるから...
・・・
では、今の世の中で成功するためには、いや、成功しなくとも、そこそこにメシを食っていくためにはどうあればいいか?、について語っておきたい。
わたしは、企業において、過去、マーケティング、新製品開発プロジェクト、購買などに関わり、そして、今は営業職をつとめている...
しかし、この経歴以外にも、学生時代の専攻は会計学で、簿記1級の資格も所有している者だ。
これら知識と経験に基づき、記したい...
まずは、今のこの社会というものは、”資本主義社会”である。
そして、”資本”とは何かというと、わかりやすく言えば、「金(カネ)を生み出す源泉」という意味だ。
別の言い方をすれば、「おカネを生み出すエンジン」と言うことである。
このお金を生み出すエンジンの主なものは、次の4つ...
①体(からだ)が資本の場合 … 労働者や芸能人、スポーツ選手、士業の人
②金(カネ)が資本の場合 … 金貸し、銀行、保険業、個人投資家
③不動産が資本の場合 … マンション経営、アパート経営
④ノウハウやブランドが資本の場合 … 代々受け継いだ老舗、一般企業の大部分(のれんを持った商業、名の知れた製品を作る製造業、特許や技術力を基盤とする製造業など)
これら4つのビジネスは、全然別の形態であり、企業努力の仕方も全然異なるのだ。
だから、「頑張る」ことしか知らずに生きてきた労働者や芸能人やスポーツ選手が、②や③や④の世界にいきなり飛び込むと、何もわかってないから失敗するのである...
起業する場合は③か④で、株をやる場合は②ということになるが、
いずれをやる場合でも、おそらくは、「頑張ってしまう」のである。
正解は、「頑張る」のではなく、「知恵を働かせ」なくてはいけないというのに...
”資本”が生み出すキャッシュフローが増すように、”資本”の質の改善に取り組むことが、為すべきことなのである...
要はビジネスで成功する秘訣は...
1.長く継続してお金を生み出し続ける、”泉(いずみ)”を見つけること
2.泉の水は、その一部を家畜(=維持費)に飲ませなくてはいけないので、自分が利用するぶんが残る分量でなくてはいけない。
3.”泉”が湧き出す水量を増やすこと、もしくは、”泉”の数自体を増やしていくこと
”泉”とは、ビジネス用語でいうと、キャッシュフローを生み出すもの,
イコール、”資本”ということである...
そして、1と2が、サスティナビリティ(事業の継続性)ということであり、
3が、事業の拡大を考える、ということである。
「ricori」の例は、そもそも貧弱な泉でしか無かったということのようだ。
週刊誌の記事によれば...
了