皆さんこんにちは
前回は YAMAHA YZF-R1/R1M 2020-2023年モデル のチューニング開発をご紹介させていただきました
今回はリクエストが特に多かった...
現行モデル MT-09シリーズ&XSR900 のチューニング開発が完了
本日から 一般受付を開始させていただきます
上記オーダーフォームからご注文いただくことが可能です。
チューニング開発について
弊社所有のデモ車両(XSR900 2023年モデル)
MT-09シリーズ と XSR900 は見た目が異なりますが、エンジン周りが共通ということもあり、ECUもほぼ同じということなので、MT-09シリーズは弊社が所有する XSR900 2023年モデル を用いて開発を進めていきます
2か月前に届いたばかりのド新車です
スタッフ全員が交代で慣らし運転を行い、純正ECUの挙動を理解していきました
全体的にとても乗りやすく、誰が乗っても安心して乗れるという意味で 電子制御の進化 に関心させられました 厳しい排ガス規制の中、これだけの作りこみはメーカーの企業努力であり、本当に素晴らしいと思います。
ただ、気になる点としては、うちに旧型MT-09を所有していたスタッフがいるので乗車後のコメントを聞くと、 " 前型から比べて排気量が増えた割にはトルクが薄いかな? " と言っていたところでしょうか。
※具体的には開け口はドンと出てトルクが出ているように感じるものの、そこから開け足しても今度は前に進まない(リニア感が無い)といった感覚だそうです。私も乗りましたが確かにそんな感覚はありました。
また、お客様からは前型同様に " 低いギアでのドンツキ " が気になるとのことでしたので、この辺りも改善ポイントとして抑えたいと考えております
一通り慣らし運転&初回オイル交換が完了したため、まずはシャーシダイナモでベース・セッティングを作っていきます
3シリンダー独立燃調(JMCA / レーシング)
最近は多くの車両について、エキパイ全てにワイドバンドO2センサーボスを建ててシリンダー毎に燃調する "独立燃調" を行っておりますが、もちろん、XSR900 2022-2023も独立燃調を実施致します
XSR900でセッティングすることで、必然的に MT-09シリーズにも応用可能 なので、貴重なデータが効率よく取れるよう、車両 ~ マフラーまで全て自社で購入しました(沢山のご依頼をお待ちしております笑)
今回、セッティングのために用意したマフラーは下記の2種類です
アクラポビッチ フルエキゾーストマフラー XSR900 (Y'S GEAR JMCA対応)
アクラポビッチ レーシングライン カーボン フルエキゾーストマフラー
左側:レーシングライン 右側:Y'S GEAR JMCA対応品
2つのマフラーに対して、3シリンダー独立燃調を実施するため、エキパイ穴開~センサーボス溶接加工を外注します。
左側:レーシングライン 右側:Y'S GEAR JMCA対応品
3気筒で各エキパイにセンサーボス穴を溶接するとこんな感じです
新品でこんなエキパイ見たこと無いですよね笑
まずは Y'S GEAR の JMCA対応品からセッティングを進めていきたいと思います
<3シリンダー独立燃調>アクラポビッチ フルエキゾーストマフラー XSR900 (Y'S GEAR JMCA対応)
XSR900 2023年モデル X アクラポビッチ フルエキゾーストマフラー XSR900 (Y'S GEAR JMCA対応)
各エキパイに 最新式のBOSCH製ワイドバンドO2センサー を取り付けます
シャーシダイナモに積載してセッティング準備完了です
最大4シリンダー分まで表示可能な空燃比計&ロガーデータを見ながらセッティングを進めていきます
シリンダー別でエンジン回転数(RPM)・スロットル開度(%)ごとに空燃比(A/F)を確認したところ、下記のような空燃比分布となりました。
◆横軸 - 電子スロットル開度 [%]
◆縦軸 - エンジン回転数 [RPM]
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した空燃比と比較した場合の評価
全体的に赤色(空燃比が薄い)領域が目立ちました
※特に3番シリンダーが薄い??
" うちの元MT09乗りスタッフがトルクが薄く感じた" という感覚についても、データでみると整合性がとれますね
ちなみにですが、3シリンダー独立燃調のセッティング後は 常用域から高回転まで図太く、6速低回転からスロットルを開けても何食わぬ顔?で加速していく、まさに " マスターオブトルク " の名に相応しい乗り味に変化しました
なお、上記マフラーは取付ステー等の兼ね合いにより XSR専用設計 となっておりますが、マフラー性能としての基本設計は基本的に MT-09と一緒ですので、本データはMT-09シリーズ においても適用可能です。
<3シリンダー独立燃調>アクラポビッチ レーシングライン カーボン フルエキゾーストマフラー
XSR900 2023年モデル X アクラポビッチ レーシングフルエキゾーストマフラー
各エキパイに 最新式のBOSCH製ワイドバンドO2センサー を取り付けます
シャーシダイナモに積載してセッティング準備完了です
レーシングフルエキゾーストマフラーでも、シリンダー別でエンジン回転数(RPM)・スロットル開度(%)ごとに空燃比(A/F)を確認したところ、下記のような空燃比分布となりました。
◆横軸 - 電子スロットル開度 [%]
◆縦軸 - エンジン回転数 [RPM]
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した空燃比と比較した場合の評価
こちらもJMCA対応品と同様に 全体的に赤色(空燃比が薄い)領域が目立ちました
※やっぱり3番シリンダーが1番薄い!!
3シリンダーの空燃比がきっちり理想に揃うよう調整したところ、レーシングフルエキゾーストの方が顕著に燃調の効果を感じることが出来ました
シャーシダイナモ上でパワーチェック&空燃比測定の様子
3シリンダー独立燃調後はパーシャルもしっかり出てトルク感もモリモリでトルクカーブもスムーズで文句なしの仕上がりです
対応車種
YAMAHA MT-09 2021-2023
YAMAHA MT-09SP 2021-2023
YAMAHA XSR900 2022-2023
★ YAMAHA TRACER9シリーズの対応は未定となっております
対応可能マフラー
下記マフラーはすべて3シリンダー独立燃調のマップ適用が可能です
純正マフラー(フルノーマル)
フルエキゾーストマフラー(JMCA対応)
AKRAPOVICレーシングライン フルエキゾーストマフラー
※セッティングサンプルから大幅に構造が異なる仕様に対しては適用不可なケースがございます
サービス内容
基本メニュー 54,780円
電子スロットル開度マップ 調整(最適化)
PWR1:最適化
PWR2~4:変更無し
アクセルオフ時燃料カット 調整(ドンツキ・エンブレ軽減)
1~2速:ドンツキ・エンブレ軽減 3~6速:変更無し
ラジエター冷却ファン温度 変更
105℃/100℃ → 100℃/95℃
スピードリミッター 解除
クルーズコントロール 調整
上限: 180km/h 下限: 22~26km/h 有効ギア: 2~6速
★クルーズコントロール調整はYAMAHA MT-09SP / XSR900 のみ
オプションメニュー① 11,000円
燃料マップ 調整
ラインナップは対応可能マフラーをご参考ください
※吸排気仕様によっては対応できない場合がございますので詳細はお問い合わせください
アフターファイア 調整
★上記サービス内容は今後変更の可能性がございます
YAMAHA MT-09SP 2021-2023 NEW
早速ですが MT-09SP 2021-2023 を施工させていただきました
施工後、お客様からは ぜんぜん違う!すっごく良い と目玉を飛び出して喜んでいただきました
3シリンダー独立燃調による、病みつきになるようなトルク・加速感は大変好評のようです
現行MT-09/MT-09SP/XSR900 ECUチューニング をご検討のお客様はMotoJPまでお気軽にご相談ください
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ECU Tuning, Performance Parts
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