下落から上昇に転じる際に、大底をつけて反騰となったあと、再び下落して形成される底値を二番底といいます。


通常、テクニカル(チャート)分析の文脈でかたられるものですが、私は、一番目の底は、心理的・予想的な下げによる下げ、二番目の底は、実態的・本質的なものからくる下げであると、ファンダメンタルズ分析の側面があると認識しています。


私は、FM・アナリストとして現役を退いてから、早いものでもう四半世紀あまりが過ぎましたが、この間、次の2回を除いて、概ねマーケットを適切に乗り切ってこれました。



その外した、2回は、ともに来ると思っていた二番底が来なかったこと。


具体的には、コロナ禍のさなか2020年4月からの反騰後の一貫した上昇相場、2023年を通じた堅調相場の継続です。



それぞれ二番底がこなかった理由は、前者が、コロナ禍に際し過去例を見ないほどの大規模な当局による財政・金融政策支援、そして後者が非常識な破綻処理と生成AIバブルによるものだと自己分析しています。



では、今回の7月からの下げから一見落ち着いているかに見える今の相場に、二番底は来ないのでしょうか。




果たして、


再び大規模な当局による財政・金融政策が発動されるのでしょうか?


再び非常識な破綻処理が行われるのでしょうか?


そして、生成AIの技術革新は単なるバブルではなく、目の前でその凄さを実感する世界が近々実現するのでしょうか?



今は、単なる高次脳機能障害のリハビリ中のFIRE民にすぎない私は、二度あることは三度あるではなく、この秋には、三度目の正直となるのではないかと妄想しています。