2023年11月

ブラジル(サンジョセ・ドス・カンポス)

の地で行われた

第5回デフフットサルW杯で、

女子日本代表が

史上初の優勝で金メダルを獲得、

男子日本代表が

位で銅メダルを獲得しました。

 

デフサッカー,フットサルの歴史の中で

初の快挙です。

 

デフフットサル女子代表が

どんな軌跡を辿り

史上初優勝を成し遂げたのか。

 

ここまで7年間

スポーツメンタルコーチ

兼 手話通訳として

チームに帯同してきた私が、

その軌跡を読者の皆さんに

お伝えしていきたいと思います。

 

直前合宿での記事は

 

 

 


31時間のフライトを経てブラジルへ到着


 2023.11.7 

私自身、初のブラジル入国で

合計31時間ものフライトも初めて。

 

14時間飛行機に乗った後の

17時間のフライトは

結構きつかったです。笑

 

そんなことも言ってられず、

到着後、まず選手団として

確認することが、

氷と水の確保と、補食のバナナ

オレンジジュースの購入場所、

洗濯手段の確認することでした。

 

チームがストレスなく

大会を戦い抜くには

こういったところも

とても重要です。

 

アジア大会の行われたイランでは

ホテルにも近隣にも

ランドリーがなく、

毎日手洗いでの洗濯でした。

 

この作業があるかないかだけでも

激戦を戦っていく選手たちにとって

重要な要素になってきます。

 

幸い、コインランドリーや

スーパーマーケットが近くにあり

問題なく,現地での戦いに

備えられそうです。

 

ブラジル到着翌日からは

初戦に向けて短時間の

トレーニングを数日重ね、

いよいよ初戦を向かえます。

 


試合前ミーティングの恒例は…


試合に向けて出発する前は

相手チームのスカウティングと

戦い方について再確認があり、

 

最後は私の作成した

モチベーションビデオを見て、

一度気持ちをグッと高めて

試合に出発します。

 

毎試合、音楽や内容を替えていて

選手たちも楽しみにしている

恒例行事になりました^_^

 


ヨーロッパ王者 イングランド戦との戦い


2023.11.10 

初戦の相手はヨーロッパ王者の

イングランド。

 

8年前のタイW杯で敗れている相手

でもあり、日本代表としては

リベンジをして、

絶対、勝って終わりたい試合でした。

 

実はチームの状態は

ベストではなく、

 

主力選手の2人が

発熱と、長時間のフライトで

体に異変があり、

 

ケアを続けていましたが

初戦には間に合わない状況でした。

 

それでも、

全員で力を合わせて勝ち抜く

その強い意志が

試合前の選手たちからも

感じることができたし、

 

出場機会が少ないメンバーも

多くの出場機会を得て

気持ちの面でも

アグレッシブな戦いができていて

素晴らしいパフォーマンスを

見せてくれました。

 

チーム全員で掴んだ

初戦勝利であり、

万全でなかったからこそ

チームがギュッとまとまり

一人一人が戦う覚悟を持って

望めた一戦だったと思います。

 

逆境を迎えた時ほど

その真価が問われますが、

そこで一体感を示して

戦えた経験が、心の強さが

さらにチームに勢いを与えていく

ことに繋がる一戦でした。

 

そして、 

この試合の勝利によって

私たちが4年間、

世界一に向けて

積み上げてきたことは

間違っていなかった、と

「自信」にできた勝利

でもありました。

 


 現地での応援者現る 


試合後は、体調の優れない選手の

通院に同行することに。

 

しかし、慣れない土地で

どの病院が良いかもわからない。

 

そんな中、大会関係者の紹介で

アゴスチニョさん、鍬本さん

という方に出会いました。

 

送迎、現地通訳など助けていただき、

無事、診察と処方を

受けることができました。

 

こういった出会いや

ご縁があることも

当たり前ではなく、

心から感謝です。

 

チームにとっても

追い風になって

戦う準備が

整っていきました。

 

 次戦は連戦で

ドイツ🇩🇪との対戦。

相手も日本を分析し

苦しい戦いになります…