4月6日(金)


夜、家でテレビを見ているところに電話が鳴った。


息子「おとうさん。丸亀のコウジさんっていう人から。」


えっ?コウジ?


悪い予感・・・。

 
 
 
コウジさんは僕の「いとこ」。母のお姉さんの子供。


子供といってももう年齢は50を軽く過ぎているが。


コウジさんは、うちの母がひとりで住んでいる家から、歩いて3分のところに住んでいる。


そのお陰で、安心して母をひとり住まいさせられているのもある。


けれど、一度もこうやって電話はなかった。


だからイヤーな予感なわけだ。

 
 
 
僕「ご無沙汰しています。」


コウジ「おう!元気か!」


僕「はい。あの・・・なんか・・・ありましたか?」


コ「おー。あったぞ。」

 
 
えっ?

 
 
コ「あんなぁ、"地域包括支援センター"ってとこから電話があってなぁ・・・」

 
 
 
地域?包括?支援?センター?

 
 
 
話を要約すると、


母が風邪?で内科に行ったとき、


先生が、母の受け答えの反応から、「この方は認知症の可能性がある」と判断し、


丸亀市の「地域包括支援センター」というところに連絡した。


「○○町○丁目に認知症と思われる人がいる」と。


その「地域包括支援センター」というものがあることも今回初めて知ったが、どうやらそこは


町にお年寄りが増え続け、一人暮らしで急に亡くなるケースも多く、


それを防止するために、介護が受けられるように手続きをすすめてくれる・・・


というところのようだ。(不正確かもしれません)

 
 
 
僕「それで、何か迷惑をかけたとか・・・?」


コ「いや。それはない。」

 
 
ホッ!

 
 
コ「その地域包括支援センターというところから、オレの家に電話があって、それで息子がおるから、息子へは僕の方から伝えておきます。ということになってこの電話や。」


ただの、地域包括支援センターに連絡がいったというだけの連絡だった。


まずは安心。ホッとした。

 
 
 
しかし・・・なんでコウジのところに連絡が行ったんだろう?


息子がいるのに、わざわざコウジのところに電話しなくても、直接かけてくれればいいのに。


遠くの息子よりも、近所の親戚を選んだのかな?

 
 
 
これを読んでいるみなさんは、


早く丸亀から母を東京に呼べばいいじゃないか!と思われるだろう。


実は、


以前より、母を東京に呼ぼうとずっと試みてきたが、


母は固辞。


理由は「東京は怖い」「Motoakiに管理されて生きていくのがイヤ」というもの。


このバカバカしい理由で一人暮らしを継続させるわけにも行かず、


それからも母への説得を継続。


別居なので、お金もかかるし・・・。


それに僕が2ヶ月に1度、実家に帰って、銀行に行ったり、スーパーで洗剤などの生活必需品を買ったり、壊れたものを修理したり、灯油を買いに行ったりしている。


その手間とお金もバカにならない。


でもだ。


もし母が東京に来たとしよう。


すると、認知症の人が家にいるだけで、僕だけでなく家族の精神面が相当キツくなるだろうなぁと。


それに、東京では妻の母が徒歩3分のところに住んでおり、妻も働いているので、うちの子供を幼少のときから現在まで面倒をみてくれた。保育園の送り迎え、夕食の準備などをほぼ毎日やってくれてきた。


しかしその妻の母も最近認知症と診断されており、実際のところは実母が東京に来たら、妻の母の居場所がなくなり、別の問題が発生する。


だから最近は、暫く丸亀に居させて、要介護になればすぐに施設に入れる方がよいのかなと。


かわいそうと思われるかもしれないが、今までも自分で希望して一人暮らしをしてきたんだし。


第一、本人が来たがらないし。

 
 
 
 
でもそうなるのは、まだまだ先のことと思っていた。


しかし今回の電話で、何か急に迫ってきたという気がしてならない。


まずは、地域包括支援センターに電話してみようと思う。