リベロ転向とプレミアの壁 | 楽しく考える男子バレー

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男子バレーボールを中心に、思うこと考えることを楽しく書いていきたいです。

バレーが、多くの人が楽しめるスポーツであるためには、身長が大きくない選手にも活躍の場があることが大切だと思います。
それは、多くの人が考えていることだと思います。


リベロ制により、ひとつの道はできました。
「小さい選手はリベロになろう」
けれど、それだけでいいのでしょうか?


中学・高校のうちから、身長が低いという理由で、リベロになる選手がいます。
一方で、高校までアタッカーとして活躍しながら、その先の大学・社会人でバレーを続けていくために、リベロになる選手もいます。
大学・社会人の上位チームでは、U180のアタッカーに活躍の場は少ないので。
上位チームでリベロになるか、それより下のチームでアタッカーになるか、悩む選手もいると思います。


リベロ制以前は、リベロではなくセッターに転向しようとする選手が少なくありませんでした。
ただ、アタッカーのセンスとセッターのセンスは別のようで、いいアタッカーがいいセッターになるとは限らなかったようです。
その点、リベロに転向するのは、守備の上手いサイドアタッカーなので、ある程度計算できるのだと思います。
それに今は、大学はともかく、プレミアにおいては、セッターにも高さを求めるようになってきています。
U180のアタッカーがセッターに転向しても、活躍の場は少ないのだと思います。


では、U180の高校生が、プレミアで活躍したいからと、みんなリベロに転向しようとしたら、どうなるでしょう?
リベロだけ、競争率が異常に高くなりますね。


現実にはそんなことはなく、U180のアタッカーの多くは、プレミアなんて考えていないのだと思います。
そうだとすると、プレミアを目指す高校生は、どれくらいの割合だと思いますか?
かなり少ないと考えられますよね。


高校バレーがある程度盛り上がっても、プレミアは盛り上がらない。
それは、テレビ放送の問題だけではなく、そこを目指す選手の数、エネルギーの差でもあるのではないかと思います。
多くの人が目指してこそ、それは輝くのではないでしょうか?


この問題は、ルールとスタイルにつながるので、そのテーマに入れておきます。