今回は、XS650の納車整備です。
モトジョイでは、少し珍しい車両ですね
77年式、セルモーターが装備され、フロントがディスクブレーキになったモデルです。
この車両も輸入車で、国内新規登録になります。
エンジンの始動は確認したので、足周りを中心に分解、チェックして、安心して乗れるよう整備していきます!
フロント周りから作業を進めます。ステムまで外し、状態をチェック。
ステムベアリングのレースに打痕、錆があるので交換します。
ステムベアリングを交換し、しっかりとグリスアップし組付けします。
新品のステムベアリングのハンドリングは、当たり前ですが引っ掛かりなくスムーズで気持ちが良いです
ハンドルロックがついていなかったのですが、車検時に必要になるので調べていたところ、純正部品がまだ手に入りました!
これで検査時もばっちりです
フロントフォークからオイル漏れがあったので、オーバーホールします。
インナーチューブは錆等なく、状態がよかったのでそのまま使用します。
ブレーキマスター、キャリパーもオーバーホールします。
ゴミなどが残っていると、漏れや引きずりの原因にもなるので、気を付けて清掃します。
マスターキャップに割れがありましたが、リプロ品が出ており交換できました。
純正廃番の部品も多いので、部品があるのは、ありがたいです
続いてリア周りの作業へ移ります。
スイングアームがブッシュの摩耗でガタが出ていました。ブッシュは純正部品がまだ出ましたので、交換しました。
ブレーキパネルも分解し、清掃します。ブレーキシューの剥がれ等もチェック。ブレーキシューの残量はまだ大丈夫なので、再使用します。
ブレーキカムなど、摺動部のグリスアップを必ずして組んでいきます。
オイル、泥汚れでコテコテのスプロケット周りも清掃します。
時間がかかりますが、オイル漏れ箇所の特定、修理と、破損等がないか確認のため、手を抜かずやっていきます
リア周りを組付けし、チェーンも新品へ交換!
各部のグリスアップや、整備をしたので、分解前とはスムーズさが全然違います
ACGブラシも摩耗していたので、交換します。
クラッチのレリーズも分解、洗浄しグリスアップします。
旧車なのでクラッチが重いのは仕方ない…。という話をたまに聞きますが、こういった箇所の整備不良で異常に思い車両もたまに見かけます。
キャブレターをオーバーホールし、エアクリーナーエレメントも交換しました。
オイル、エレメントを交換。XSは、エレメントが2か所あります。
特にエンジン下部の大きなエレメントは長期交換されていない場合、破れなどが起きることがあるので、要チェック箇所です!
タペット調整、カムチェーン調整し、作業も大詰めです
登録完了後、試乗、調整を繰り返し、不具合のチェック、修正をして完成となります!
あと、明日9日から13日まで、モトジョイは連休となります。
14日より営業再開いたしますので、すみませんがよろしくお願いいたします!