今回は、CB1100F不調修理と、点火系カスタムの作業紹介です。
入庫前の状況はアイドリング不安定、エンジンも吹けない、たまにセルモーターが空回りしエンジン再始動が困難とのこと。
購入した店舗で見てもらっていたが、改善せず困っていたところで当店を見つけ、整備の御依頼を頂きました。
自走での来店は厳しいため、配送での入庫です。
チェックスタート。
セルモーターの空回りの症状を確認し、エンジンを始動、アイドリングはかなり不安定で、キャブレターも同調が合っていないような感じです。
さらにアイドリングの調整が効かず、1,500rpmから回転が落ちません。
各部チェックを進めていきます。
キャブレターが奥まで装着されていません。
エアカットバルブは劣化しています。ここが劣化すると、アイドリング付近や、スロットル開け始めの不具合の症状が出ます。
CB-F系の純正キャブレターは1気筒ずつにエアカットバルブが付いており、交換するにはキャブレターのオーバーホールが必要になります。
エアクリーナーの固定プレートの代わりに長いボルトが入れてあります・・・。
右が純正になります。中古の良品があったので、取付しておきます。
分かりづらいですが、スターターワンウェイクラッチの固定ボルトが緩んでいます。
CB-F系で多い症状で、ここが緩むと、ワンウェイクラッチがきちんと動作せず、セルを回した際のスベリや、最悪はワンウェイクラッチの破損にもつながります。
リモーションさんでリビルドを行ってもらえるので、発送しリビルドしてもらいます。
キャブレターの続きで、分解しチェックしていきます。
チョークを引いた際、ファーストアイドルを効かせるカムの部分が溶接で修正?してあります。
ここの修正がうまく出来ておらず、常時少しスロットルが開いている状態になっています。
(画像はアイドルスクリューは緩めきっている状態です。)
これだとスロットルバルブが全閉にならず、回転が下がりません・・・。
不調の原因の大本はこれのようです。
分解、洗浄、エアカットバルブも交換し、ファーストアイドルのステーもきちんと修正しました。
車両へ取付し、確認。
症状は改善し、同調もきちんと取れ、アイドリングも調整可能になりました。
ここからは追加作業です。
ウオタニSP2の取付
ユニットはシート下へ取付。
ウオタニSP2はZや、CB750fourでも多くの車両に取付し、好評ですが
CB-F系にももちろんかなりオススメのパーツです
純正のイグナイターが時限爆弾のように走行中破損し、2気筒になって入庫したCB-Fもありました
古い純正の点火系を一新でき、不安なく乗れるようになるのも大きなメリットですね
全ての作業、試乗が完了し完成です!
帰りは、調子も良く、エンジンも良く回り気持ち良く走れた、とご連絡いただきました。
この度はありがとうございました。また何でも御相談下さい
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