前回のご紹介でエンジン分解して外注作業待ちになったK様のH2！！
まずはオイルポンプが戻ってきました！
いつもの山之内キャブレター様です。
ワイヤーのプーリーの取付け角度がでたらめだったり、ストッパーが無くなっていたり。
幸い内部は「H2」の物で間違いないそうでオーバーホールして無事に完成です。
これでオイルの消費量が元に戻るはずです。
クランクシャフト、シリンダーが戻るまでの間にミッションの点検、ベアリング交換です。
一旦分解して洗浄。バリ取りなどしてﾍﾞｱﾘﾝｸﾞ交換です。
今回のミッションはドックの摩耗も殆どなく非常に良い状態でした。
ミッションのクリップは現行の外れにくい物に交換です。
シフトドラム、シフトフォークも摩耗が少なく良い状態でした。
クランクケースに仮組して作動を確認。完成です。
クランクシャフト、シリンダーがようやく戻ってきました！！
元々着いていたクランクシャフトの左端に曲がりがあり修復不可・・・。
当店の部品取りクランクから左端のウェブを提供いたしました！！
これで真っすぐなクランクシャフトが出来ました！！
今回のクランクオーバーホール内容はコンロッド、ベアリングオイルシール交換。
コンロッド大端、小端にはWPC&MOS2処理を施してあります！！
これで耐久性の高いクランクになりました！！
シリンダーは1.0ｍｍボーリング＆プラトーホーニング！！
ピストンはWISECO製！！
ピストン、リング、ピストンピンにWPC&MOS2処理して高耐久仕様です！！
当たり前ですがシリンダー内壁には傷一つありません。
ポートの面取りも出来ており素晴らしい仕上がりです。
早速オーバーホールの終わったクランクシャフトをケースに組付け。
非常に程度の良いいエンジンです。
クランクケースを合わせてひと段落です。
完成した腰下をフレームに乗せて作業続行です。
クラッチ周りを組付けして、ジェネレーター周りも組立していきます。
ピストンを取り付けていよいよシリンダー取付けです。
シリンダーとヘッドを組付けしてひとまずｴﾝｼﾞﾝ完成です！！
点火時期を調整して始動に向けて準備！！
キャブレター内部も念のために点検。ほぼ新品のキャブでした！！
混合ガソリンで始動してｵｲﾙﾎﾟﾝﾌﾟのエア抜きを行います。
これから試乗を行いキャブの微調整などを行います！！
何度も試乗、調整、手直しを重ねてついに完成！！
もちろんオイルの消費も一般的な消費量に戻っています！！
慣らし運転から初めていただく事になりますが頑張ってください！！
山形県のお客様ですので寒くなる前に完成出来て良かったです！！
今年は２ストローク車両の修理依頼が多いですね。
H1、H2、GT750などなど。
今ならまだ部品が入手できクランクからオーバーホール可能です！！
以前からお伝えしておりますが、クランクをオーバーホールした車両は
１次圧縮が回復しますので本来の性能、乗り味を取り戻す事が出来ます！！
このH2も下からトルクがありとても乗りやすくなりました。
絶滅危惧種の２ストロークビックバイクを生き返らせるならば
今が最後のチャンスかも知れません！！
気にある方は是非ご相談ください！！
よろしくお願いいたします！！