H様のCB400four !!
2年前に長期保管されていた思い出の車両を復活!!
早いものでもう車検となりました。
調子よく乗られていたそうですが、オイル漏れが発生。
早速チェックです。
シリンダーヘッドG/K。タコメーターO/S、チェンジシャフトO/S。
パッと見て解るところはこんなところです。
絶版車においてオイル漏れ修理はエンジンオーバーホールの良い機会となります。
エンジンを開けたら、ヘッドガスケットのみ交換という訳にはいかない状況が多いのです。
今回もお客様にその旨を確認を取ってからエンジン分解させていただきました。
CB400fourはエンジン下さずに腰上分解できるのでありがたいです。
いつもCB750fourを作業しますので、この差は大きいです。
汚れたエンジンパーツを洗浄して、各部の点検、計測をします。
シリンダー、ピストンは摩耗が少なくクリアランスは0.05mm程。
ピストンリング交換のみでもいけそうな感じです。
ヘッド分解、バルブ洗浄して確認です。
ガイドのガタは少なくこのままで良いのですが
バルブステムエンドに凹みが出来てしまっています・・・。
写真では解りづらいですが、バルブ当たり面も大きく摩耗して凹んでおります・・。
バルブを新品にしてシートカット、すり合わせといったメニューをお勧めしました。
この時点でエンジン作業のお見積りを何通りか提案。
①オーバーサイズピストンでボーリング+バルブ交換、シートカット、すり合わせ
②ピストンリング交換+バルブ交換、シートカット、すり合わせ
今回は②の リング交換+バルブ交換、シートカット、すり合わせで決定です。
バルブ周りを一新!当たり面がしっかりしたバルブ、バルブシートは気持ちが良いです。
ピストン、リングは各部のバリ取りを行ってから組立ます。おまじないです。
下準備が終わり組立です。
カムチェーンガイド、カムチェーンスリッパーは交換しておきました。
タペット調整、カムチェーン調整など行いエンジン始動です。
以前にも増して静かになりアイドリングの安定も抜群ですね~
やはり圧縮がしっかり回復するとエンジンは調子良くなります。
ヨンフォアはやはりこのノーマルマフラーのエキパイがたまりませんね~。
流れるようなラインが美しいです!
継続車検を行い、最終チェックで試乗、キャブの微調整など行い完成です!!
久しぶりにCB400fourのノーマルに乗りましたが
軽快な乗り心地が気持ちよかったです。
これでまた気持ちよく楽しんでいただけると思います。
昨今、CB400fourもリプロパーツが充実して以前に比べ修理、レストアしやすくなっています。
いうまでも無くしっかり整備すれば普通に調子良く走れます。
H様は福井県から自走で入庫、自走でお帰りになられました。
吸排気、点火系を少しカスタムするだけで「化ける」のもヨンフォアですね。
更にボアアップ、ハイカム投入なんてことになると軽量な車体と相まって
羊の皮をかぶった・・・に変身します!!
CB400fourにお乗りでお困りの方は一度ご相談ください。
お力になれる事があると思います。
よろしくお願いいたします。