車両紹介の次は作業の紹介です!!
まずはここのところ進めているT様のCBX!!
前回は2つのエンジンをクランクケース分割したところまででしたので
その続きになります。
分解した部品、ケースは綺麗に洗浄しながら点検。
良いとこ取りで組み立てしていきます。
ジャーナルの摩耗が少なかったクランクを計測。
振れで0.04mm(曲がりで0.02mm)
十分使用可能な状態ですが更に修正して
振れで0.015mm(曲がりで0.0075mm)
いい感じです!!
クランクが変わりますので新品メタルでメタル合わせします。
コンロッドを緩めたり締めたりするときは
シックネスゲージでサイドクリアランスを殺します。
こうする事でメタルに負担をかけずに済みます。
ケースのメタルも同じ様にクリアランスチェック。
仕様限度0.08mmに対して0.04~0.05mm
良い感じです!!
クランクとコンロッドの準備が出来たら
ミッション、プライマリーシャフトなど腰下の「具」のチェック!!
二つのミッションをチェック!!
もともと使おうと思っていたエンジンはかなり程度が良いですね~
そちらのミッションを使う事に決定。
プライマリーシャフト、スタータークラッチの点検。
スターターギヤの段付きもほとんどなく程度良好。
スタータークラッチスプリングは念のため新品に交換。
各部品達をアッパーケースに組み込みます。
無論、Oリング、オイルシールは新品です。
ロアケースにはオイルポンプとシフトフォーク、シフトドラム。
忘れ物が無いか確認の後、ケースを合わせていきます。
規定トルクで締め付け完了。
トルクレンチを使うのですが、手に伝わる感触も気にします。
ネジ山が「ヤバそう」とかボルトが「伸びてきた」とかは
微妙に伝わる手の感覚で感じ取ります。
人間の手のセンサーはバカに出来ないぐらいの感度がありますので。
クラッチも程度の良い方のハウジングを使って組み立て。
カバーはバフ掛けしてピカピカです!!
綺麗に洗浄、必要な箇所には必要な分グリスアップ。
各部品を磨いて組み立ててバッテリーに繋いで試験。
バッチリです!!
左が新品、右が中古。
写真が無くなってしまいましたが・・・
コイルの断線、短絡を点検。ベアリングは新品交換。
カバーは後期型のアルミをバフ掛けして組立て。
エンジンに取り付けるとこんな感じです。
ミッションカバーも取り付けて腰下はほぼ完成。
現在腰上の作業を進めております。
ワイセコピストンの入荷が遅れていますが他は順調です。
着々と完成に向けて作業を進めております!!
では、この続きはまた次回に~!!
T様!!お待たせしてすみませんが良いバイクに仕上げますので
もうしばらくお待ち下さい!!