商品車 750SS H2 エンジン組み立て、完成!! | moto-JOY Blog
前回までに下準備が終わったH2のエンジン。

いよいよ組み立てにはいります!!

まずは下ごしらえしておいたピストンを組み付けます。




3気筒なので120度クランクです☆

6気筒並のスムーズさ!!

なんて誰が言ったんですかね・・・・

マッハを例えるなら・・・・「WILD!!」って感じです☆



続いてシリンダーを組み付け。

各気筒ごとに独立したシリンダーです。

センターのシリンダーが熱的に厳しいって感じが伝わってきますね~

1気筒250ccですからね~

DT-1を3台並べて走らせているのと同じ?です!?



シリンダーヘッドを乗せて規定トルクで締め付け腰上完成☆

2stは楽チンですね☆

その気軽さ故にとんでもない作業をされてしまっている車両が多いのも事実です・・・

よくあるのが・・・

ベースガスケット再使用したいが為、液体パッキン塗りすぎて

オイルラインを塞いでしまって焼き付く例・・・・

直しているんだか壊しているんだか解りませんよね・・・

簡単な構造だからこそ小さなミスが大きな破損の原因になるのが2stですかね。

面取り、バリ取り、芯出し etc・・・オイルポンプのエア抜きも忘れずに☆



前から見ると迫力あります!!!

シリンダーがはみ出ちゃってます!!!



バフがけしたカバーを組み付けるとピカピカに!!!

ステーターコイル外してますので点火時期もキッチリ調整☆

H2の点火時期調整ははっきり言って大変です・・・

でも一度合わせれば基本的に狂わないです。

なぜならポイント点火ではなくCDIだからです☆



オーバーホールしたキャブにリプロ品のエアクリーナーボックスと

ダクトを取り付け。

キャブの調整も超アナログです。

アイドリング調整は各スロットルバルブを同じ高さに調整します。

4stのようにバキュームゲージを使って調整はできませんので

キャブを取り付ける前に目視と秘密の針金を使って同じ高さに。

同調は各スロットルワイヤーの遊びを調整して3気筒同時に開き始めるように調整します。

スロットルワイヤーのセパレーター、ワイヤー自体の取り回しも

よ~く考えて取り付けないといけません。

ワイヤーの曲りがきつくなると遊びは変わってしまうので・・・

タンクを乗せたら同調狂ったりするぐらいです・・・

根気がいりますがこの調整をきちっとすると驚くほど乗りやすくなります☆

下が力なくっていきなり吹け上がるってのは2stのイメージですが

ちゃんと調整された車両は下からスムーズでトルクも出ますよ♪

低回転でスロットルをパーシャルにしてスムーズに走る事はできませんが・・・



磨いておいた純正マフラーを取り付け。

後はクラッチカバーを取り付けて、オイルポンプの調整、エア抜き。

オイルポンプの調整はメーカーによって考え方が違うので要注意です。

SUZUKIは中間合わせ?なので特殊ですね。

後は全開で合わせるか、スロットル開き始めで合わせるかですかね~。

各車両のマニュアルを良く読まないと直したつもりが壊してしまいます・・・



タンクも乗っかりいよいよエンジン始動!!

オイルポンプのラインのエア抜きをする為に

最初の始動は混合ガソリンを使用します!!

混合ガスでアイドリングさせオイルポンプだけ全開にして

完全にエアを抜ききります☆

完成したからといってエア抜きしないで普通のガソリンで勢い良く試乗すると

数分後にエンジン焼き付いて押して帰ってくる事になりますので・・・

直したつもりが壊すパターンです・・・


無事にエア抜きも終わり敷地内を試乗☆

我ながら良い感じに仕上がりました♪

できることなら試乗に出かけたいところですが

車検がありませんのでこの後の調整はお客様が決まってからになります☆


このように手間ひまかけて仕上げた車両です♪

写真や動画だけでは解らない所もあると思います。

興味のある方はぜひ車両を見に、聞きに、感じに来て下さいね!!

H2の音、振動、そして匂い!!

今のバイクでは決して味わえない魅力がつまっています♪

従順なヤマトナデシコではありませんが(笑)

気の強い小悪魔的なバイクですね!!

一度はまったら抜け出せなくなりますよ~!!

ぜひ伝説を手に入れて下さい☆

皆様のご来店お待ちしております!!!




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