昨日
哲学カフェの会場へ急ぐ道中、素敵な光景にあいました。
 
電動車いすで颯爽と走る高齢のおじさまが、おしゃれな美容室に入っていかれたのです。
私は最初、電動車いすと美容院がとっさに結びつかなかったのでびっくり!
 
でも、そのあと「あっ」って気づきました。
 
オシャレでいることは立場に関係なく必要だったりすること
 
私、勝手に弱者と捉え、生活の枠の想像を狭めていたわ・・・(汗)
 
ほんと自分の常識って狭い!!
 
そう思いながら、哲学カフェへ。
きっとまた、自分の常識が広がる!
 
常識は人や本、場所との出会いで常に変化する
 
ドキドキ
 
昨日の哲学カフェでも、素敵な出会いがあり、多くの発見がありました。
 
みなさんとコーヒーを飲みながらの本音トーク。
年齢も性別も職業や立場だって関係ありません。
 
対等に対話する場。
思いや考えをよく聴き、自分の考えも伝えてみる場です。
 
今回はあすなろ側から8名、大学側から4名の合計12名で対話スタート。
年齢差50、職業も大学の先生、仕事や地域でご活躍されている方、学生、子ども思いの方と、趣味だって様々に異なるメンバーでの対話です。
 
テーマは「ルールあれこれ」
 
どんな話だったかは、皆さんの感想より想像していただけたらと思いますドキドキ
(後日、ファシリテーターの江口先生より今回のようすをまとめられた報告書が届きます。そちらもお楽しみに!)
 
音譜ご感想
 
執筆者は、森一俊 先生です。
所属は、機械・精密システム工学科。
ご専門は、自動車の設計・開発です。
毎年、学生を連れた「箱根セミナー」など、精力的に教育活動をなさってきた方です。
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森です。
今日はとっても楽しかったです!
出来るだけ話さないようにして、皆さんのお話に耳を傾けよう!!
と意を決して参加・出席(すみません遅れて?!)した積りでしたが、
悪い癖で---皆さんに迷惑がられる程?---何度も話をしてしまいました。

でも、江口先生から、動機付けになった!---と仰って頂け、救われました。
ありがとうございました。

人が豊かに生きるために必要な規範(ルールやマニュアル)が、
時として人を縛り自由を束縛し管理して行く方向性を作り、
それを嫌う人々がそれを変え---社会が変化して行く---のだと思います。
今回の入試改革のどたばたも、正にその表れですが---

ハーバードのサンデル教授の熱血講義「ジャスティス」を、
12回聴きましたが、彼は、時間が掛かっても、皆で議論をし、
方向性を見つけて行く事!---つまり理想的民主主義を掲げて居ました。
彼の講義の最後の言葉「聴講したみんなは、私の講義を聴いて混乱したよね?」
「どうしたら良いか判らなくなったよね?」---「だったら、私の講義は、
成功だった!」と話されて居て、今日の、江口先生と同じ終わり方を
なさって居ました。とっても印象に残って居ます。

結論を安易に出さず、一人一人に考えさせる!---それが結局、人々の学び!
人生の探索に繋がる近道ですし、結局、考える事!が人生を豊かにしてくれる
最大の武器になると---私は信じて疑いません。

今日は本当に豊かな時間を過ごさせて頂きました。
私でも宜しければ、また参加させて頂き、お話をお聴きしつつ、
お話をしたい!---と考えて居ます。

今日は、本当にほんとうにありがとうございました!

森 一俊
(帝京大学 理工学部 機械・精密システム工学科)