哲学カフェ 大きい教室を借りてやってきました!
今回は新しい取り組みとして本題から発言をチケット制にしました。
チケットは最低3回使いましょう。(3回は言いましょう。)
でも、チケットは一人5枚までです。(5回以上は発言できません。)
ブレイクタイムにのみ、お菓子を用意しました。
びっくりするくらい、どの子も発言が丁寧になり、小さい子もきちんと意見が言えました。
最後なんて、6歳児たちがもっと自分の思いを伝えたいとアピールしてくれる程、伝える達成感と伝わる安堵感を実感して終える素敵な哲学カフェとなりました。
では、進行に合わせて報告いたします。
今回は「お寿司食べ放題はイエ~イってなる?」
というアイスブレイクから行いました。
皆さん、最高の「10」を振り切る人や、とてもうれしくても「5」レベルの人。本当はうれしいけど支払いや体重への心配を考えて「7」にしたという人など様々でした。ちなにみに最低は「4」。
そうそう、親の財布を気にして思い切り喜べないから「7」という子もいました。
興味深かったのは純粋にうれしい人と色々考えて嬉しさをセーブする人がいるという事実です。
人それぞれ、その辺に差があり、物事一つにしても受け方は異なりました。身近なものでもだいぶ違いますね。
さて、本題は「より嬉しくなる時はどんな時だろう」
という切り口から始めました。
やはり「遊ぶとき」という意見が即座にでました。
私が驚いたのは「一人で遊ぶ」のが好きという人が少ないという点。聞いてみると、一人で遊ぶと新たな発想が生まれにくい、さびしい、こわい、ボール遊びができない。
では一人で遊ぶのが好きな理由はと尋ねると、「yes」と言った子はずっと釣り道具を手入れしていたい、レゴをしていたい。
でも、ある子が一人遊びは「遊び」ではなく「いじる」に近い行為だと発言。ここから対話はヒートアップします。
お父さんが発言。「一人で遊ぶと創造力がつく、二人で遊ぶとコミュニケーション力がつくね。」
別の子も発言。「自分が楽しいと思えるのが、遊び。だから、楽しいと思えればそれでいい。」
どうやら皆さん、一人の自由は限界があるようで、複数いることがいいようです。
じゃあ、友達といれば楽しいだけじゃん!と思いきや「安心な「遊ぶ」」という行為がいいとのこと。掘り下げてもらったら、親の存在があると安心なのだそう。ちょっと気にしなくちゃならない存在があると、悪さをセーブするから、悪口も出ないし、危ない状態にも陥らない。
では、遊びはコミュニケーション力を鍛えるなら、遊びは「勉強」?
楽しいから「遊び」楽しくないから「勉強は勉強」
じゃあ、楽しければ「勉強」も「遊び」?
「う~ん。」(考え込む子どもたち)
どうやら勉強は「つまらないもの」という絶対的な認識があるようでした。
さらに 一人はこわいというけれど、どんなことが「こわい」?
ここでわかった事実は子どもたちは遊びの中でも生活の怖いと結びついた状態にいるということです。つまり、変な人が来たらどうしよう。地震が来たらどうしよう。など、一人で遊んでいる事実より一人になっている事実に怯えていたのでした。
一人遊びができると、発想力がつくなど育児書にあったりするが、そんな気持ちまで書いてはいないな・・・。やはり、直接聴くと見えてくるものがある。そう感じました。
代表:もこ