9/1鑑賞
アラビアンナイトxファンタジーの明るいストーリーを想像して観てみたら、切ないラブストーリーだった;;
アラビアンナイトってことで千夜一夜物語風なのか、語り口調での説明チックなシーンが多々あり、なんだか独特!と思ったら、製作国がアメリカxオーストラリアだった。
なるほど、納得。オーストラリア味を感じる
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ジンとアリシアを結んだもの。それは物語と孤独。そして愛。
ジンは、アリシアの前に現れるまでの3000年もの間、どのように生きてきたのかを語り始める。
それは「愛と愛なき孤独」の物語。
最初は、願い事によって良くない影響を受けることを恐れ、自身の現状に満足していて願い事なんて何一つ思い浮かばないと言っていたアリシア。
だけど、ジンの物語を聞いている内に、自分が欲しているものが何なのかが次第に明確になり、その後は揺るがないものとなる。
私は、映画も演劇も小説も漫画も大好き。つまり、物語が大好き。
小さい頃から絵本が大好きで、これまでたくさんの物語の世界に入り込んできた。
だから、本作の ”人はなぜ物語を欲するのか” という投げかけが、自分の心の中にじわ~っと広がった。
ジンの物語自体も、その際の映像や音楽もロマンがあって良かったし、その末の、胸がギュッとなるようなふたりの関係も妙に余韻があった。
ジンの行く末を想像すると、とても切なく苦しくなってしまう。
アリシアの残りの願い事はどんなものになるのかな。いくつ使うのかな。
想像の余地がある終わり方で、なんか良かった。