5/16読了

 

怖いのにおもしろい!大人気比嘉姉妹シリーズ、短編集第3弾!

 

◆たなわれしょうきいじめによって不登校になった中学2年生の翔太は、父の仕事の関係者である野崎昆の滋賀県での取材に同行することに。その土地では鍾馗の像を門柱に置く習俗があり、手が四本あるその独特な鍾馗は「たなわれしょうき」と呼ばれていた。翔太は取材中に不気味な影を目撃し、その夜、物言わぬ影に襲われる。この地には「ナニカ」がいるのだろうか――。

 

◆火曜夕方の客比嘉真琴に持ち込まれた相談事。とあるカレー専門店に、毎週火曜日に不思議な客がやってくるという。彼女は1000円札でカレーを二人前買い、一口だけ食べるとすべてを持ち帰るらしい。不思議に思った店主が後をつけると、彼女は墓地の近くで姿を消した。この客の正体は、“幽霊”なのか――。

 

◆すみせごの贄ある日「外出する」と言ったまま失踪した高級料亭の元料理長の男。彼の教室に通っていた生徒たちや、アシスタントを務める娘によると、失踪前から奇妙な“予兆”があったらしい。生け垣から覗く不気味な人影、傷つけられた門柱の表札、男が教室で零した「すみせご」という譫言。代理の講師として教室にやってきた一人の女が解き明かす真相とは――。

 

澤村伊智さんが好き。そして比嘉姉妹シリーズが大好き。

 

『比嘉姉妹シリーズ』

1作目:「ぼぎわんが、来る」

2作目:「ずうのめ人形」

3作目:「ししりばの家」

4作目:「などらきの首」(短編集)

5作目:「ぜんしゅの跫」(短編集)

6作目:「さえづちの眼」(中編集)

7作目:「ばくうどの悪夢」

 

本作「すみせごの贄」は8作目で、短編集となっている。

 

私はどんな小説でも長編が好きだから、ここのところ比嘉姉妹シリーズで短編(と中編)が多いのがとても寂しいんだけど、これはこれで面白く読めた。

 

あらすじには3篇しか載ってないけど、下記の通り6篇もあったびっくり

1.「たなわれしょうき」 2.「戸栗魅姫の仕事」 3.「火曜夕方の客」 4.「くろがねのわざ」 5.「とこよだけ」 6.「すみせごの贄」

 

●「火曜夕方の客」

この話が一番好き!

 

カレーのメニュー名 "おふくろの味カレー三日目" ってものすごく惹かれるよね~。絶対おいしいもん。

 

おいしいカレーって色んな系統が存在するけど、私は ”お母さんの手作りカレー” が一番大好き。お母さんのカレーを食べると、なぜかとっても元気になる。

※あえてお母さん呼びしてます♪

 

だからこそ、毎週火曜日にやってくる不思議なお客さんの真相と、そのお客さんがこのカレーを求める理由が、とても痛ましくて切なかった;;

 

でも、救いと優しさを感じる終わりが良かった。

 

●「とこよだけ」

「え??ちょっと??どういうこと?真琴、一体どうなってる???」と、激しく混乱驚き

 

前作とかで大変なことになってたっけ?なんだかうっすら記憶があるような、ないようなw

 

と思って記録を読み直してみたら、

 

って書いてあって、あぁそう言えばそうだった!!思い出せた爆  笑

 

あーだこーだたくさん考える割にはすぐ忘れちゃうから、鑑賞記録や読書記録をするようになって本当に良かった!w

 

そして、これを書いていた時の自分に言いたい。

 

「真琴、大変なことになってるよ」って驚き

 

真琴がそうだから、今回は琴子さんの出番が多くて、嬉しいような、寂しいような…。

 

真琴、お願い!

野崎さんがかなり可哀想だし、琴子ねえちゃんも読者も寂しいから、戻って来て!!!

 

そして澤村伊智さん、お願い!!

次作はその辺りを焦点に、ドカッと長編にてどうぞよろしくお願いいたします(* ᴗ ᴗ)⁾⁾