最近、盗作騒動で話題になった松本零士のマンガがある。


復刻版では「ザ・コックピット」となっているが、「戦場漫画シリーズ」である。


現在なら、絶対に少年誌で連載されることはないと思う。

なんといっても、「戦場」ですから、絶対に今のこどもたちには見せることはないでしょう・・・。

(内容はぜんぜん血が飛んだりとか言うのではないんですけどね)



そのシリーズの中の一つに「衝撃降下90度」というのがある。


内容は、新戦闘機の開発部でプロペラ(レシプロ)機で音速を超える飛行機を作るために、降下実験を繰り返すという話なのですが、主人公のパイロットが1度目、2度目と繰り返すうちに怪我をしていくわけです。


「今日は必ず音速を超えてみせる。理屈もクソもあるか。戦争も勝敗ももうおれには関係ねえ。おれの手足と目をうばった音の壁を、うちまかすことだけがおれの望みだ。そいつがおれの敵だ!!」


そう、モテるということなど関係ない。何かをうちまかすことが目的なのだ。