彫り物 | 連笑のパロディー文庫

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さて、彫り物を語ろう。

同じ意味では「入れ墨」、「刺青」そして外来語の「タトゥー」がある。
でも微妙に時代背景や意味合いが違うのだ。

まずは「彫り物」。
江戸時代から飛脚や火消し人など肌を出す職業の人たちがその威勢の良さを表現するため彫るようになった。
もちろん、一般的な彫刻や欄間などにも使う言葉だ。

次は「入れ墨」。
同じく江戸時代の罪人にスタンプ代わりに入れ墨を施した。

そして「刺青」。
あの谷崎潤一郎の小説のタイトルから。本来「しせい」読みだが今や変換される。

最後は「タトゥー」。
もともとは南太平洋あたりの原住民の風習が起源で欧米人に広まった。


うん、こうしてみると芸術的な観点から言えば「彫り物」が一番なのかもしれない。
いずれにしても日本人は今でも拒否反応は高く、温浴施設あたりで見かけたら怖いと感じる人は8割以上だそう。
そもそも法律では入場規制はないが、民間の温浴施設はそれぞれ自由に規制可能で大半は入場不可だ。

ただしインバウンドが増える観光地の温泉は規制撤廃をするところが増えているらしい。
だが、そうすれば日本人が来なくなる。
うーん、何とも悩ましいな。

ちょとしたお洒落感覚で小さいタトゥーを入れてしまった若い人たちも結構いる。
ただ一生消せないことを将来的に後悔する時がやってくる可能性がある。

ほうれ、そんな人に消しゴムをプレゼントしようじゃないか。