その日は6年生のクラス対抗のドッジボール大会だった。スポーツの得意な3組は『絶対1位を取ろう!』とクラス中が盛り上がっていた。


試合が始まり、体育館に歓声が満ちた。試合が進むにつれ、だんだんと各クラスが1位を目指してヒートアップしていった。そんな時『ズルすんじゃねえよ!』と、誰かが叫んだ。

叫んだのは3組の男子生徒だった。彼は試合相手の2組が2点点数を誤魔化しているのを見たという。

『私も見た!』『僕も見た!』次々と3組の生徒が騒ぎ出した。収集が付かなくなりそうな頃、2組の担任が出てきて言った。

『あんた達はいつも行儀が悪いから、そんな目に会うのよ。』

隣で試合をしていた1組の担任も出てきた。

『ちょっと、間違っただけじゃないか。そんな言い方しなくても…。』

『だったら、正しい点数に直して下さい!』

『何点入れたか、判らないじゃないか。』

3組の生徒は『2点!2点!』と口々に叫んだが、それは全く無視された。


大会が終わり、腹の虫の収まらない3組の生徒は自分達の担任にそのことを訴えた。

聞き終わった担任が一言。

『たかがお遊びじゃないですか。なにをそんなに、ムキになってるんですか!』


これは、ウチのムスメBが最近実際に体験した事です。


…こんなセンセイ共から、一体何を学べというのだろう…