本番前のチェック 

 
(前回の続き)
 
初の原型操作、実験、折り紙工作、試作、試着を繰り返してようやく辿り着いた「超シンプルなAライン・ワンピース」の最終形。
 
 
 
縫う手順については、ワンピースの作り方が載っている本を何冊か見て参考にし、自分にわかるようにまとめて「イラスト付き手順表」を作りました。
 
試作時はしつけ糸で手縫いしましたが、本番では家庭用ミシンと布端処理用のロックミシンを使うため、工程に違いが生じます。
 
そして、生地の種類はどうするか?
 
仮縫い用シーチングで作ったとき、斜めにピンッと張り出す形がきれいに出たので、同じような生地で作ってみたいなと思ったのです。
 
・・・あれっ、浴衣のリメイクでは?
 
私が「Aラインワンピース」を作ろうと思ったきっかけは、母からリメイク用に渡された「浴衣」でしたが、試作途中でその目的を超えた新たな目標が生まれてきました。
 
それは・・・
 
『ノーカラー・ワンピースの基本形』を作りたい!
 
 
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今までにもタンクトップ、長袖カットソー(Tシャツ)、ギャザー・チュニック、オープンカラー・ブラウスなどの「自分用の基本形」を作ってきました。
 
基本となるシンプルな型紙を作れば、あとはそれをアレンジして遊ぶことができます。
 
袖丈・着丈を変えたり、袖や襟の形を変えたり、ギャザーを入れたり、ブラウスの丈を伸ばしてチュニックやワンピースにしたり⋯⋯
 
すでにアレンジされた複雑なパターンを「シンプルな基本形」に修正するより、その逆の方が簡単!
 
だからまずは地道に、順番にそういうものを作っていこうと思っています😊
 
(例の浴衣の件はまだ心の整理がつかないこともあり、先延ばしです💦)
 
 
 

本番生地で作成 

 
【希望デザイン】
 
・あきなしで頭からかぶって着られる「Aラインワンピース」
 
・ノースリーブ(脇下がピチピチではなく、余裕が欲しい)
 
・首まわりが苦しくない、ほどよく広め・深めのラウンドネック
 
・Aラインがきれいに出る膝下丈(WLから65cmとした)
 
・ブカブカでもピチピチでもない、ジャスト・サイズ!
 
 
 
【パターン】
 
🔹昨年製図・補正した自分の「文化式原型(上半身)」
 
(注)補正時に肩幅を左右1センチずつ狭め、BPを1cm下に描き直している
 
 
🔹ラウンドネックのAラインワンピースにするために原型操作(ダーツ移動)について参考にしたのは、文化出版局の『誌上・パターン塾  Vol.4 ワンピース編』
 
【覚書】
 
・脇線をボックスラインからAラインに描き直す
 
・広め・深めのラウンドネックにするため、後ろ肩ダーツは後ろ襟ぐりダーツに移動、前襟ぐりを描き直すことで袖ぐり(アームホール)ダーツがその分広くなった
 
・自分の好みで、袖ぐり(アームホール)ダーツをなくし、サイドダーツに移動した
 
・ノースリーブにするにあたっては試作・試着の結果、袖ぐり底を浅くすると脇の下に少し当たるのが気になったため、原型そのままとした
 

 

 

🔹サイドダーツ1本だと「尖った感じ」がして嫌だったので、以前作った茅木真知子さんのアンダードレスを参考に、執念🔥でサイドダーツ2本に自己流アレンジ(前回のブログ生地参照)!

 

 

🔹襟ぐりの始末は「見返し(3cm幅)」、袖ぐり始末は「裏バイアス」仕様とした

 

 

 

【購入した生地】

 
綿麻シーチング
108cm幅 2.5m購入
(消費税込み 3410円)
 

※50cm単位の販売のため2.5m購入したが、実際には2.3mで足りた

 

 
 

【使用ミシン】

 

🔸家庭用ミシン(ブラザー CPE0001 S71-SL) 

 

🔸端処理はロックミシンを使用

 
 
 
 

イメージ通りに完成! 

 

 

(⬆️ 2026年5月下旬に完成!)

 

 

初めての原型操作、難解なダーツ移動、さらにはサイドダーツ2本にアレンジ⋯⋯と、試行錯誤で悪戦苦闘した日々が報われました。

 

家の中ではこのまま着てもいいのですが、ノースリーブは『羽織もの』と組み合わせるといい感じですね!

 

手持ちの服と合わせてみると、こんな感じ ⬇️

 

 

 

左はレース編みのボレロ(市販のもの)との組み合わせ。

 

こういうのが自分で編めたらいいのですが、なんせ編み物はめっちゃ苦手なのですよ⋯⋯😮‍💨

 

 

右は自分で作った夏用カーディガンとの組み合わせ。

 

そういえば、『振り返りシリーズ』でこのカーディガンのことをまだ書いていなかった!

 

(次回は、このときのことを記事にしようかな👍)

 

 

 

原型から服作り:残る問題? 

 

さて、めでたし、めでたし⋯⋯と言いたいところですが。

 

🔹「原型」から自由自在に服を作るための『手引書』が少なすぎる!

 

🔹せっかく原型を製図してトワルを組んで試着しても、具体的な補正方法がわからない

 

🔹どうにか補正しても、その補正した型紙では「原型操作」の時にマニュアル通りの図にならず、悩むことになる

 

 

もっとも役立った本は『誌上・パターン塾』シリーズなのですが、例えばダーツを閉じるときに「なぜその寸法を重ねるのか」という『計算式』がないと、載っている例以外の「応用」が効かない⋯⋯

 

 

襟ぐりの問題

 

例えば今回のラウンドネックの製図。

 

あきなしで着られる広めのラウンドネックとして、本に載っていた製図の通りに作りました。

 

でも、試着時に感じたのは⋯⋯

 

「襟ぐりの広さはもうちょっと狭くして、深さはもっと深くしたいのだけど⁉︎🧐」

 

実験してもよかったのですが、今までの経験から「そう簡単なことではない」と思って実行しなかったのです。

 

おそらく、適当に襟ぐりを大きく変更すると、身体に沿わずに浮いてしまうでしょう。

 

 

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私が服を作り始めて間もない頃、図書館で借りた本を見ても自分の作りたいデザインがなくて、無謀にも手持ちの既製品のコピーばかりしていた時期があります。

 

母に「服のどこを測って、どうやって型紙にして、どういう順番で縫ったらいいのか?」をいちいち聞いて、まったく理解できないまま、指示される通りに作っていました。

 

格安の綿ローン生地を買い、練習も兼ねて「ラウンド・ギャザー・ネックのチュニック」を作ろうとしていたのです。

 

縫い外してはやり直し、見た目だけはどうにかそれっぽいものが出来ても、特に襟ぐりが身体に沿わなくて「ビローン」と浮いてしまう。

 

袖から肩にかけても、身体に合っていない。

 

その理由が技術的問題だけではないとわかったのは、本の囲み製図を元に『理想のギャザー・チュニック』を作った時です。

 

 

 

 

その時、前身頃と後ろ身頃で「肩の傾斜角度が違う」ということに気づいたのです。

 

そういえば、その直前に製図した「文化式原型」でもそうだった⋯(前が22度、後ろが18度)

 

コピー時はそんなことを考えず、同じ角度で型紙を作っていました。

 

服を完全にほどいて解体してから採寸したとしても、生地は縫製や着用で伸びているので、正確に再現するのは無理でしょう。

 

手持ちのエプロンをコピーしたときは、エプロンが「平面的」だったからうまくいったのですが、複雑な立体構成の服では「知識なしに、完全コピーはできない」と思い知りました。

 

 

 

 

 

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このワンピースを完成させる直前でしたが、文化式原型から服を作る方法が載った他の本を見つけて図書館で借りてきました。
 
文化出版局MOOKシリーズ
『作りたいワンピース100』
自分サイズでできる製図集
付録;実物大原型 文化式原型成人女子用(5~21号の9サイズ)

 

この本にはなんと、100種類ものデザインのワンピースの製図が載っているのです‼️

 

すべて「文化式原型の製図」をもとにして作るため、ワンピース自体の型紙はなく、作り方の説明も一切ありません。

 

私が知りたかったのは「原型操作(ダーツ移動)の方法(できる限り多くの例)」でしたので、特にラウンドネックに注目してページをめくっていきました。

 

ところが意外にも、超シンプルで基本的なワンピースは載っていなくて、かな〜り凝ったデザインのワンピースばかりでした。

 

そして、襟ぐりについては『誌上・パターン塾』で解説されていたような「後ろ肩ダーツをなくす/前襟ぐりを閉じてその分AHダーツを開く」という操作は全く見られなかったのです🧐

 

別の方法で襟ぐりが浮かないデザインにしているとすると、やっぱり「角度」なのか⋯⋯?

 

 

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襟といえば、私のこだわる「オープンカラー(開襟)」でも同様に、マニュアルにある基本通りではない「もっと違うデザイン・角度にしたい」という思いが強いです。

 

製図について知りたいのなら「洋裁学校に行けば?」と言われそうですが、今の私にその選択肢はありません。

 

あるいは、習いにいける条件が整っていたとしても、「簡単に答えをもらう前に、試行錯誤を楽しむ」ことを選ぶ可能性大です🤣🤣🤣

 

人は地球に肉体を持って生まれる前に「人生設計を自分で決めてきている」と言われますが、私はきっとそういう人生を選んできたでしょう。

 

台所のテーブルで定規を駆使して悪戦苦闘を続ける私を見て、母は「また楽しそうに製図しているね!子どもの頃から工作好きだったもんね〜」と笑います。

 

えっ、楽しそう?

 

もうダーツ移動で頭が痛くて、クタクタで諦めかけているんだけど⋯⋯。

 

そう思いつつも、このワンピースを完成させたときは、自分を褒めたくて、心底うれしくて小躍りしましたよ♪

 

今後も懲りずに、「試行錯誤っぷり」を記録していくことにします😊

 

 

 

『かけがえのない「いま」』

 

🍋 れもん 🍋

 

2023年の秋に「自分の理想の服は、自分で作る」と決めました。

 

 

それからの道のりを振り返り、2026年2月からこのブログにまとめていっています🧵🪡