フルーツが美味しい季節になりました照れ

今朝は、地域特産の男鹿梨を食べましたチョキ

さて、これから果物を始め、新米🌾の収穫キノコ類🍄など食材が旬を迎えます。

当院では年配の方の来院が多いのですが『秋からの食べ物がおいしい季節を楽しみにしている‼』とおっしゃる方も数多くいらっしゃいますルンルン

 

ところで、年を重ねるごとに、食事の際の噛む力や飲み込む力が衰えてしまう傾向がみられる方がいらっしゃいます。

この状態をオーラルフレイルといい、口腔機能低下を意味していますタラー
人間は健康状態からいきなり病的な状態に移行することは無く、加齢による生理的な変化による低下、

すなわち健康的な状態と病的な状態の狭間を経て段階的に衰えていきますゲホゲホ
一般的には、オーラルフレイルの始まりは食事時の”むせこみ”が増えること、”硬い食品が噛めなくなる”こと、”滑舌が悪くなる”ことなどが挙げられます。
初期段階のこの状態を放置していると嚥下障害や構音障害など症状が進行していきますえーん

【オーラルフレイルの自己チェック法】

まずはオーラルフレイルの自己チェックをしてみて下さいパー

次の項目で当てはまるものはありますか?

□ 食事の時にむせたり、食べこぼす

□ 食欲がなく、少ししか食べられない

□ やわらかいものばかり食べている

□ 以前より滑舌が悪くなった、舌がなめらかに回らなくなった

□ 口の中が渇きやすく、口臭が気になる

□ 自分の歯が少なくなってきた

□ あごの力が弱くなってきた

□ 口の周りの容姿が気になる

上記の自己チェックの自覚症状がある、あるいは家族や友人から指摘があったという方は要注意です

 

【自己チェック後、ご自分の口腔機能の低下が気になる方は】

口腔機能低下症という病名で2018年4月から歯科で保険適用になりました。

このことで、今までは加齢なのでしょうがないと思いがちだったのですが、口腔機能の低下を明確に定義し、医療対応することが出来るようになりましたOK

 

【口腔機能低下症の診断基準は?】

次の7つの項目の検査があり、そのうち3項目が基準を下回ってしまった時に口腔機能低下症と診断されます。

①口腔衛生状態不良

➁口腔乾燥

③咬合力低下

④舌口唇運動機能低下

⑤低舌圧

⑥咀嚼機能低下

⑦嚥下機能低下

 

【7項目の検査の詳細】

①口腔衛生状態不良

口腔不潔は舌苔の付着程度で口腔衛生状態を評価します。

舌は食べ物の味を感じるだけではなく、会話、咀嚼、嚥下時にも動いており、舌の動きが低下すると舌の表面にある舌乳頭の隙間に口腔内細菌やカビ菌、汚れが付着し舌苔が増殖してきます。

この舌苔の付着程度をTongue Coating Index(TCI)という舌苔スコアの基準を使い検査しています。

②口腔乾燥

口腔乾燥の検査は口腔水分計(ムーカス)という機器を使用します。

口腔水分計(ムーカス)は生体電気インピーダンス(BIA)法によって約2秒で口腔粘膜の水分を測定します。

測定部位は舌尖から約10mmの舌背中央部の位置の口腔粘膜湿潤度を計測し、測定値が27.0未満を口腔乾燥と判定されます。

③咬合力低下

咬合力低下は感圧シート(デンタルプレスケールⅡ)を使用し3秒間しっかりと噛んでもらいます。

感圧シートは特殊加工になっており、シートを噛むことで歯列全体の咬合状態が赤色で印記されますので、そのシートのデータをスキャナーで取り込み咬合分析ソフトで解析し咬合力を診ます。500N未満が口腔機能低下と判定されます。

④舌口唇運動機能低下

舌や唇の動きは、構音速度を測定する機器(健口くんハンディ)を使用しオーラル・ディアドコキネシスで評価します。

「パ」「タ」「カ」をそれぞれ連続して発音し、各音節の5秒間での発音回数で計測して「パ」「タ」「カ」いずれかの1秒当たりの発音回数6回未満を舌口唇運動機能低下と判定します。

⑤低舌圧

舌圧は舌圧測定器(JMS舌圧測定器)につなげた舌圧プローブを舌と口蓋の間で最大の力で約5秒間押し潰してもらって最大舌圧を計測します。舌圧が30kP未満を低舌圧と判定します。

⑥咀嚼機能低下

咀嚼機能はグルコース含有グミゼリーを噛んでグミゼリー内から出たグルコース溶出量を測定する咀嚼能力検査になります。

2gのグミゼリー(グルコラム)を20秒間咀嚼した後、10mlの水を含んでグミと水をろ過用メッシュを使用し吐きだし、吐きだした溶液のグルコース溶出量を咀嚼機能力検査システム(グルコースセンサーGS-Ⅱ)で測定します。濃度が100mg/dl未満を咀嚼機能低下と判定します。

⑦嚥下機能低下

嚥下機能は、嚥下スクリーニング検査(EAT-10)で評価します。

合計点数が3点以上を嚥下機能低下と判定します。

【口腔機能低下症で大切なこと】

現在日本は高齢化が進み、2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超高齢化社会になります。

口腔機能の衰えは全身の衰えの始まりと捉え流れ星大切なことは、ご自身のお口の機能の現状を理解し早めの対策を始めることになります。

 

当院では7項目全ての検査機器をご用意して正確に診断しておりますOKので、お気軽にご相談ください音符

また口腔機能低下症の診断を受けても、口腔機能改善の発音練習や舌トレーニング等を行いますと健康な口腔状態に回復するようになります。

 

もりやま歯科医院ではオーラルフレイルの予防対策として

『五感歯ブラシエクササイズ』を推奨しております!
 

『五感歯ブラシエクササイズ』とは?

頭頚部も含めた顎顔面領域のエクササイズや歯磨きに五感の効果もプラスしたプログラムになります。

ボディバランス・チューニング協会のFSEMトレーナーとしての知識と歯科医師としての経験を融合させて誕生した新しいプログラムです爆  笑

本来、ヒトが持っている『感覚(五感)』触覚(触る)、嗅覚(嗅ぐ)、味覚(味わう)、聴覚(聞く)、視覚(見る)を磨き、個人差がある感覚にフォーカスして身体の反応(影響)を見つけて利用し、ヒトが本来持っている生きる力=本能の力(本能力)を引き出すメソッドを頭頚部も含めた顎顔面領域のエクササイズや歯磨きに応用した内容になります。
人の身体は全て『脳』から指示伝達をしているという点に着目し、これまでアウトプットへ目を向けがちだったトレーニングや施術とは異なり、脳へのインプットへ感覚の力を利用していきます。

難しい動きや痛みを伴うエクササイズではありませんOK

 

 

『オーラルフレイルチェック』『五感歯ブラシエクササイズ』にご興味ある方はこちらへ

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