「がん」のアンコンシャス・バイアスを知る、気付く、意識する | 守屋智敬(一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所)

守屋智敬(一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所)

研修・講演の主なテーマは「アンコンシャスバイアス」「リーダーシップ」

「がんのアンコンシャス・バイアスを知る」

 

一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所の設立の原点ともなったテーマでの登壇。この土曜日は、長期出張から飛行機で戻り、その足で、【認定NPO法人キャンサーネットジャパン主催】の乳がん体験者コーディネーター(BEC)を対象としたアドバンスドセミナーにて登壇の機会をいただきました。

 

 

テーマは、「がんのアンコンシャス・バイアスを知る、気づく、意識する」。

 

 

参加者のほとんどが乳がん体験者。そして、乳がんに罹患した経験を、「乳がんと診断された他の患者さんの助けになれたら」との思いで、サポート活動をされている方々が集ったなかでの講演でした。

 

 

 

 

「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)とは?」についてお伝えしたうえでの最後のセッションは、「がんに対するアンコンシャス・バイアスはありますか?」という問いでした。この問いをたてたところ、色々な気づきの声があがっていました。ほんの一部だけ、ご紹介させていただきますと・・・

 

 

●がん=死と思いこんでいた

●「明るく生きようよ!」と良かれとおもって伝えてきたものの、もしかしたら、それは私の押しつけだったかもしれない

●良かれとおもって、「今日は、元気そうじゃない!」と言葉にしてきたものの、振り返ってみると、傷つけていたかもしれない

●肺がんといえば、「ヘビースモーカー?」、肝臓がんといえば、「アル中?」といったようなアンコンシャス・バイアスがあったことに気づいた などなどなど。

 

 

気づこうとすることが何よりも大切なことであり、「一人ひとり、その時々」によって、感じ方や捉え方は違うことを常に意識することが、とても大切なことであるというメッセージを大切にしてもらえたらと、思いました。

 

 

 

 

(懇親会の1テーブルでの1枚/許可をいただいての転載です)

 

終了後の懇親会では、色々な声を直接お聞きすることができました。

●「心がラクになった」

●「自分の心を解放できた気がする」

●「乳がん体験者として、良かれと思って色々なことを伝えているが、一人ひとり、その時々で違うという大切なことに気づかされた。注意していこうと思った」

●「がんに対する思い込みに気づいただけでなく、職場での様々な問題に対するヒントがあった」

●「守屋さんにあえてお伝えしたい!問題なのは、一般の人にとって守屋さんに出会う機会が少ないということです!ぜひ、ガンガン広報をして、この概念を広めていってください!!との激励も。

 

(写真は、ご担当の大友さんと)

 

「一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所」を設立してよかったと心から思えた瞬間でした。一般社団法人を設立したのは、まさに、このようなイベントへでの貢献機会をいただけたらと願ってのことでした。これからも、このテーマでの登壇依頼については、時間の許す限り、お引き受けしたいと思っています。

 

 

 

(追記)

実は、「当日、新刊本を購入希望の方がいます」との有難い声をうけ、はりきって、予備数冊ふくめてお持ちしたところ、休憩時間に完売!!そのことについて、大喜びをしていたら、懇親会の席上で、なんと、もともと買いたいと事前申請をされていた方のうち、3名もの方が「買えなかったんです。。。」という大失敗をやらかしてしまいました。。。(涙)

そんなに売れるはずがないというアンコンシャス・バイアスがあったのかも(笑)?!