皆さん、シンチャオ!

さて、今回はホーチミン市に新たな交通システムが誕生したと言う話題です。皆さんもTV等でもよくご存じの通り、ベトナムと聞いてまず最初に想像するのは、おびただしい数のバイクではないでしょうか、そのバイクの量には、いつ見ても圧巻されますね、それに加えて3人乗りは当たり前、荷台には信じられないほどの荷物の山、ベトナム戦争中の米兵が言ったある言葉には「ベトナム人はバイク2台があれば、家ごと引っ越しが出来るだろう。」と言った冗談話もあったほどのようです。

(ポリタンクを積んだバイクまたはポリタンクが乗ったバイク?)

(二人乗り+野菜または、野菜に乗った夫婦?)

また、最近では富裕層が増え、車も物凄い勢いで増加の傾向です。その結果、市内は慢性的な渋滞に悩まされています。それを解消するために、市内では日本の政府援助により、地下鉄工事が進んでいます。しかし、地下鉄が開通しても本当に人々が、バイクを降りて地下鉄に乗るのでしょうか。。。やはり、シンガポールのように市内中心部への車両の乗り入れ規制や、ETCのような自動料金徴収システムを導入しなければ。。。。と思うのですが。そんな中、今年11月末から、市内に新たな公共交通機関が参入したのが、コレです!

(水上バス)

WATER BUS! そうです。舟です。水上バスが運行開始しました。現在はまだ1区のバクダン港始発のトゥードゥック区までの10.8㎞区間の1路線だけですが、今後は1区の同港~8区のローゴム区間を増設するそうです。

(チケットカウンターと路線図)

(路線図)

水上交通としては既にバンコク市内でも発達しており、市民の足としてかなりの利用者数があります。以前からとても気になってはいたのですが、なかなか行くことが出来なかったので、今回は休みの時間を利用して行ってみました。何せ始発~終点までの約30分のクルージングで、片道たったの15,000VND(75円)ですから。片道+終点の散策+復路で、2時間程度は楽しめるのでは?それに、そもそも市民のための交通手段として参入したわけですから、当然休日の午後には利用客も少ないはずですし。。。

(乗船場の様子・自動改札機も設置されている)

そして、バクダン乗船場に到着。周りには有名なマジェスティックホテルや、リバーサイドホテル等の高級ホテルが立ち並ぶエリアで、乗り場の周辺はキレイに整備され、川沿いのカフェなどもあり、多くの人で賑わっていました。えっ?何で?まさか。。

(乗り場隣接のカフェ)

早速乗船券を買おうとしたところ、様子が変です。。券売場には人が誰もいない。。。それもその筈、なんとSOLD OUT!でも大丈夫、大丈夫。次の便まで30分待てば買えるから。。。。と、発券場に再び行くと、えっ?今日の運航便は全て完売??との事。。。。これ、ほとんど観光船では?と思ってしまいました。そして出港時間になると多くの利用者イヤ、どうみても観光客が大勢改札をしています。話を聞くと午後の便に乗るために、前日の朝にようやく券が買えたとの事。。。えっ?市民の交通手段じゃないの??と言う事で、取り合えずカフェで飲み物を買って、少しだけ気持ちを落ち着かせつつ、せめて舟だけでも眺めていようと思っていると、間もなく汽笛が鳴り舟は定刻通りに出港して行きました。残された私たち家族と、飲みかけのアイスティーを置き去りに。。。そして冷たい視線を背中に感じながら私は、市内中心部へ歩くのでした。国は違えど、考えることは皆一緒なんだネ・・・・と、自分と家族に言い聞かせ、クリスマスムード一色の市内に消えて行きました。

因みに先日ご紹介した、NICON社との忘年会会場はこの船の終点近くで、私たちは当初、この舟に乗って会場へ向かう予定でした。危ないところでした。

では、また。。。。