本当にいいのか? IFRS(国際会計基準) 見直し議論 | 東京港区 森公認会計士事務所

本当にいいのか? IFRS(国際会計基準) 見直し議論

IFRS(国際会計基準)の適用延期に続いて、2011年6月30日の企業会計審議会で、適用範囲等も見直しの俎上にのぼっているようです。

IFRSの適用を、すべての上場企業から、グローバルな上場企業だけに限定し、場合によっては、IFRS市場とでもいうような別の市場の創設するべき、との意見も出ているそうです。



このIFRSの見直し議論には、大きく2つの要因があります。

一つは、日本の産業界、つまり有力企業が、IFRS導入を負担として、IFRS見直しを強く主張しています。

もう一つは、アメリカが、IFRS採用に距離を置いたということです。


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しかし、これらの議論では、少し欠けている視点があります。

1つ目は、アジアの状況

隣国の中国・韓国はいち早くIFRSを適用しています。世界の投資家からアジアを見た時に、どう映るでしょうか?

今後成長していく中国・韓国のIFRSベースの決算書と、独自基準の日本企業の決算書。
アジアの証券市場での、東証の地盤沈下が気になります。


2つ目は、国内に何種類もの会計基準が併存すること

上場企業は、3つの基準によって作られた決算書があることになります。
 ・従来の日本基準
 ・国際会計基準
 ・米国基準
これでは、各社の決算書を並べて見た時に、比較することが難しくなりますよね。

そして未上場企業は、
 ・税務基準
 ・中小企業会計基準
上場企業とも違う、いずれかの基準です。

結局、日本には、全部で5つの基準があることになります。


仕事柄、いろいろな会社の決算書を見る機会があります。

しかし、これだけいろいろな基準で作られた決算書を見ていて、会計・税務のプロとしても、どれが一体本当の決算書と言えるのか、疑問に感じてきます。

国内の普通のビジネスマンが、これらの違いを十分理解できるのでしょうか?

まして、世界から見ると、どうなのでしょうか?



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