黒猫 | 森犬の遠吠え(森公式ブログ)

黒猫

少年は今日も歩いた。ポケットに手を入れ、約30分の徒歩を熟していた。
どこの信号での待ち時間が長いか、誰に会うか、全て体に染み付いていた。
約12年も同じ道を歩いた。この長い間で、周りの風景も変わった。そして、また少年も変わっていった。
真面目で、黒髪、車に乗ったら何よりも先にシートベルトをする。
規則は必ず守る。
とってもシャイだった。
サッカーが好きな少年。
告白なんて自分からできるわけない。荷が重過ぎる。


少年はどこかで岐路があった。たくさん曲がった。挫折も繰り返した。


やがて、少年ではなくなった。
無口で笑顔を作れない人になった。



「それでいいんじゃない?」
黒猫が呟いた。



おつかれ





明日で学校終わりだ~、明日の発表頑張りやす