18歳の時に普通自動車免許を取得した。
実家が田舎なので、車が無いととても不便である。
家族一人一人にマイカーがあった。
僕にとっては車は「足」であり、動けば問題ない。
ミッションでもオートマでもOKだが、車種やメーカーにはこだわりは無かった。
父親は僕が生まれる以前に、自動車整備工をやっていたので、
「車が欲しい」と言うと、ツテがあってお値打ちな中古車が翌週には手元に届いた。
最初の愛車は黄色の三菱ミラージュ。
ちなみに父親は当時、日本に2台しかないという「ダッチ」という外車に乗っていた。
興味が無かったので、左ハンドルでも何の違和感もなかった。
男の子のおもちゃというと、たいがいはミニカーなのだが、
僕は中学まで1台も買ってもらったことがなかった。
そのかわり、電子キットを買い与えられて、ラジオやセンサーをはんだごてで作ったり、
戦車や戦闘機のラジコンで遊んでいた。
中学の時に、父親がふいに日産ブルーバードのトミカを買ってきた。
「おまえにミニカー買うの初めてだな」と言ったときの親の顔が忘れられない。
父親の友人たちが「ミニカー買ってやったことないのか?」とどこかの飲み屋で吹き込んだのだろう。
つづく