お祭り帰りの弟（１１）が、ニコニコで帰宅
抱えていたのは大きな箱。
「くじで当たったの
」
「これ絶対にレアものだよー」
と自慢げにいろいろ話す。
彼は今まで、ハズレくじしか引いた事がなく
当たりを、それもこんなに大きな箱を当てたのは初めてなのだ
袋にも入れてもらわず、ずーっと箱を抱えて歩く弟。
その姿はとても誇らし気だったと母は語る。
「俺があてたんだ
」と、自慢したかったのだろうこの景品
しかしコレ……
弟はこれが何か知っているのだろうか。
迫力はあるけれど……
後ろ姿は鳥に似ている……
顔は３つなのに……これはしっぽ？足？
私でもあまり知らない「キングギドラ」
弟に聞いてみたこれ、何か知ってるの？
弟はあっさり「知らない。」
屋台のくじに当たった事
そしてそれがすごく大きいものだった事に素直に喜び、
しばらくはしゃぐ弟をみて、
なんだか懐かしい感情や、
忘れていた事を思い出させてもらえた気がしました
