体調の思わしくない日が増えてきた義母。
お庭から花を見つけては義母にプレゼントする息子に優しい目を向ける義母。
息子がいてくれて良かった…そしてナナ(祖母)の事を忘れないように動画も写真も沢山見せよう…。
↓前回の記事
初めからは
子供達も自立して、パートナーもいる。
彼女の夫には愛犬もいるし、一人で好きな事をして生きて行くだろう。
この三次元の生活にどこか疲れ、ここにあえている必要がないと感じていたのかもしれない。
幸せそうにしていた彼女だが、もしかしたら何か葛藤や満たされない氣持ちがあったのかもしれない。
生きる氣力をそこまで感じなかったのだ…
生きたいとも、死にたいとも、死にたくないとも言わなかった。ただただ現状を受け入れている。
死を恐れる様子もなかった。
なぜ?
と聞きたかったが、聞いてはいけない氣がしてそれ以上は聞かなかった。
なので真相は分からず、私の憶測ではあるのだが。
そして、いよいよ私が日本へ帰国する事になった。
いや、普通に考えたら、病氣でいつ死ぬか分からない義母を置いて、自分の結婚式の為に日本に帰るなんて…
なんて冷酷な嫁なんだ!!
って思うよね
しかも、夫も結婚式の一週間位前に日本に来ることになっていた。(結局その前に亡くなったけど、生きていたらどうしていたのか…義母は行きなさいって言うよね…)
因みに義父も義理兄もはなから結婚式なんぞ参加するつもりはありません
外国だし遠いし面倒だから行かない位の勢いでしょうねw
義母が来るなら一緒に来ていたかもしれません。
まあ、こないだろうと思って誘ってもいませんけど(夫がどうせ来ないから聞かなくて良いよとなw)
結構なんでもありなゆる~いファミリーです
私達も義母と話をして、結婚式は予定通り行う方向で意見が一致しており、特に罪悪感も違和感もなく、普通の流れでお別れをする感じであった。
そして、出発前に義母がこう言った。
義母「私も必ず出席するからね。」
私「絶対に来てよ~。」
は?どういう事?って思うよね
私達は肉体が死んだ後の魂の話をしているのだったw
過去記事参照↓
義母「飛行機に乗らなくても良いから楽チンだわ。笑」
私「それは良いね~。今から2歳児の怪獣と飛行機だと思うと憂鬱だわ。笑」憂鬱所じゃなかったわw
そんな軽口を言い合いながら、義母は私に小さな古い箱を渡した。
開けてみたら、ダイヤモンドのピアスが入っていた
義母「これをあなたに貰って欲しいの。私の母の婚約指輪をイヤリングにしたのよ。凄く質の良いダイヤモンドよ」
私「ありがとうそんな大切な物を…サムシング・フォーで着けるね」
私はその義母の氣持ちが心底嬉しかった。
と同時に「えーーー質の良いダイヤモンドを2つにカットしてピアスにしちゃったの?!カラットが少しでも大きい方が価値があるのに…。」と一瞬でもそんなことを思ってしまった腹黒い嫁であることもこの場を借りてお詫びします…
BGMは“ダイヤモンド” by プリンセスプリンセス
プレゼントの山 埋もれもがいても まだ死ぬわけにいかない
欲張りなのは生まれつきじゃ
披露宴パーティーはこれからじゃわい!
私なら一粒ダイヤネックレスにリフォームするけどな
サムシング・フォーとは、結婚式が行われる日に取り入れると、カップルの新婚生活に幸運をもたらすと言われている4つのアイテムのこと。
Something old, サムシングオールド (古いもの)
祖先から大切な宝物や伝統を受け継ぐ
something new, サムシングニュー(新しいもの)
二人の新しい生活の第一歩を踏み出す
something borrowed, サムシングボロード(借りたもの)
幸せな結婚生活を送っている人の幸福のおすそ分け
something blue, サムシングブルー(青いもの)
聖母マリアの色つまり純潔の象徴
サムシングフォーの由来は、欧米で親しまれるイギリスの童謡集「マザーグース」に出てくる詩が起源であるという説もある。詩が作られたヴィクトリア朝の時代は、都市化に伴って、政略結婚が主流だった時代が終わり、恋愛結婚が増えてきた時代だった。
そのため、女性の幸せを願う「おまじない」として、広まったともいわれている。この他にも、19世紀イギリスのランカシャー地方で発祥したという説もあり、歴史は古く欧米では現在でもこのジンクスが取り入れられている。
私は義母から聞いて知ったけど日本でもメジャーなのかな?私は伝統とかジンクスとか好きなので喜んで採用
ちなみに、私は義母に貰ったピアスを“古いもの”、実母が結婚するにあたり購入してくれた真珠のネックレスを“新しいもの”、親友が結婚式に使ったレースのハンカチを“借りたもの”、ドレスの下に着たコルセットのリボンを“青いもの”にした。
誰得情報ですが参考までに!
それにしても、現代は結婚相手を自分で選べる好きな人と自由に恋愛して一緒になれる。そんな素敵な事はないよね
昔は離婚したくても出来なかったりしたもんね…。
今は結婚するのもしないのも自由だ!!
とまた話が飛びそうなので戻します。
いよいよ…
長い長いお別れのハグをして
感謝と愛を伝えあった。
私「夫くんの事は私に任せて下さい。だから安心して逝ってね。」←今思えばちょっと失礼
義母「息子の事は心配してないわ。あなたがいるもの。あなたほど息子の扱いが上手い人はどこ探してもいないわ。」←よ、喜んで良いのかな
ま、取り扱い要注意な男なのは違いねぇw
じゃあそういう訳で
「SEE YOU LATER !!」
あの世で会いましょうのニュアンスである。
そして笑顔で「また会おうね!」と明るくサヨナラをしたのであった。
これが私が義母に会った最期だった
続きます。【天使になった義母⑪】
読んで頂きありがとうございます
3~4日に一回、19時07分に更新しております。
モリリン🥭
サムシング・ブルーはガーターベルトが多いみたい
ガータートスは、欧州では定番の演出
新婦のドレスの中に新郎が潜り込み、手を使わずに口だけを使って新婦の左太ももにつけられているガーターリングを外す… そして、外されたガーターリングは未婚男性の手に送られる。ブーケトスの男性版みたいな感じかな?