指の骨折 特に マレットフィンガー(槌指) | 交通事故弁護士ブログ

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[指の骨の仕組み]

手の骨は〈手首部分に当たる手根骨〉、〈手のひらに位置する中手骨〉、それと〈指の部分に当たる基節骨(指の根っこ)・中節骨(指先と指の根っこを繋ぐ骨)・末節骨(指先)〉から構成されています。なお、親指には中節骨がありません。

「指骨」とは、この指の部分にあたる3本の骨を総称する名称です。まさに読んで字のごとし、指の骨です。

この3本の指の骨は、関節でつながっています。

手のひら(中手骨)と指の根っこの骨(基節骨)の関節を「中手関節」(MP関節)といいます。

指の根っこの骨(基節骨)と指先と指の根っこを繋ぐ骨(中節骨)との間の関節を「近位指節間関節」(PIP関節)といいます。

そして指先と指の根っこを繋ぐ骨(中節骨)と指先(末節骨)の間の関節を「遠位指節間関節」(DIP関節)といいます。

ただし、親指には、中節骨そのものがないので、指節関節を近位(心臓により近い)と遠位(心臓からより遠い)に分ける必要はなく、関節は、「中手関節」(MP関節)と「指節間関節」(関節)という分類になります。




[マレットフィンガー(槌指)とは]

マレットフィンガーとは、「槌指」とも表現されます。文字のとおり指の第一関節から先が、まるで槌のように、かくっと内側へ曲がったままになってしまい、自分で伸ばそうとしても、通常のごとく、指先がまっすぐ伸びません。






[マレットフィンガー(槌指)の原因]

マレットフィンガーには、腱性マレットフィンガーと骨性マレットフィンガーがあります。

〈腱性マレットフィンガー〉

指は、指を曲げるスジである屈筋腱と指を伸ばすスジである伸筋腱の働きで動いていますが、突き指のショック等により、指を伸ばすスジ(伸筋腱)が伸びきってしまっていたり切れたりした場合です。



〈骨性マレットフィンガー〉

指を伸ばすスジ(伸筋腱)自体は損傷していないけれども、第一関節付近の伸筋腱がくっついている骨が関節内骨折を起こしてずれた状態になった場合に見受けられる症状です。




[マレットフィンガー(槌指)の治療]

指の骨は、ちょっとした衝撃で骨折しますが、ほとんどの場合、2~3週間の保存的治療で回復するといわれています。

しかし、腱骨折を伴う骨性マレット指の場合には、手術を必要とすることがあります。




[マレットフィンガー(槌指)の後遺症]

(1)【両手の手指の全部】の用を廃したもの 第4級6号

(2)【1手の5の手指】 又は 【親指を含み4の手指】の用を廃したもの  第7級7号

(3)【1手の親指を含み3の手指】の用を廃したもの又は【親指以外の4の手指】の用を廃したもの                    第8級4号

(4)【1手の親指を含み2の手指】の用を廃したもの又は【親指以外の3の手指】の用を廃したもの第9級13号

(5)【1手の親指】又は【親指以外の2の手指】の用を廃したもの 第10級7号

(6)【1手の人差し指、中指又は薬指】の用を廃したもの 第12級10号

(7)【1手の小指】の用を廃したもの 第13級6号

(8)【1手の親指以外の手指の遠位指節間関節】を【屈伸】することができなくなったもの 第14級7号




指の場合の「用廃」とは、三大関節とは異なり、可動域制限が健側の2分の1以下になった場合です。


遠位指節間関節(DIP関節)を屈伸することができなくなったものとは,

①「遠位指節間関節(DIP関節)が強直したもの」と②「屈伸筋の損傷等原因が明らかなものであって,自動で屈伸ができないものまたはこれに近い状態にあるもの」をいいます。