積読はなはだし
先日読んだ若竹七海さんの本に刺激され (話中に実在の作家、キャラクター多数出演)、
一挙にミステリばかりの読書生活。
買い溜めた三浦しをん作品、
吉田篤弘さん新刊、
会田誠さんの随筆、
森見さんの本、
デコちゃん(高峰秀子さん、表紙の現在のお姿がそのまんま過ぎてびっくり!)本、
荒俣事典、
落語本などなどなど…
うろ覚えだが、
舞台での安井さんの台詞、正にこんな私にぴったりだ。
「世界は僕が読まなきゃならない本も救わなきゃならない王国も沢山ある。
仕事してる暇なんて無い!」
言ってみてえ!!!(←締めは今泉で)
屁理屈メガネ
●劇団イキウメ公演『プランクトンの踊り場』
作・演出 : 前川知大
出演 : 浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下 創、窪田道聡、緒方健児 /
安井順平、大窪人衛、加茂杏子
思い込みがかたちになる、記憶の踊り場。
物語の舞台は、思い込みを形にしてしまう奇妙な力を持つ場所。
女はそこで、別れたはずの夫を作り出してしまう。
~イキウメHPから~
頭良くて働くの大嫌いな変人、安井順平さんが素敵過ぎて困る。
当て書きか?と思うほどハマり役だった。
「俺は働かない!」と叫び、「面白半分じゃない、全部面白だ」とのたまう、
人としてダメダメな屁理屈メガネハーパンお兄ちゃん(でも妹の涙に弱い)山田役の安井さん。
綺麗なのに時に言葉汚い妹(旦那にFuck you!とキレる)東要役の伊勢さん。
スーツで立派な大人に見えて基本他人事な不動産屋(山田輝夫の旧友)江口役の盛さん。
この3人の掛け合いがもう面白い!
イキウメってSFな展開の基本重い話が多くて、今作もそういうテーマっちゃテーマなんだけど、
この3人の軽快なセリフ回しで停滞しそうな所もひょいひょいひょいっと駆抜けられた。
探偵的な狂言回しをがっつり中心に据えたせいかもな。
終演後、後ろの席で「お兄さん役の人、良かったねー」の声。
そうでしょ!いいでしょ!
あの人実は芸人さんでね、コントもなかなか…と思わず声かけたくなったけど我慢我慢。
確実に変な人だと思われるだろうし。
そう、我が儘なもんで、あれだけ舞台良かったな~と思っても、
じゃあ今度はネタ見たいなって思っちゃうんだよな。
業とはかく欲深いものなのか。