ふと思い出したことがあるので、書きます。
占いとか心理テストには何の関係もない与太話です。
高校のときに、お好み焼き屋さんでバイトしたことがありました。
お好み焼き屋といっても、ちょっとお洒落な喫茶店のような作り。
あ、もうひとつ思い出したのだけど、高校時代の森は今と違って行動的でした。
何か欲しいモノがあると (リーガルのサドルシューズとか、ギターとか豪華本とか)、町内の職業別電話帳を持ってきて、「喫茶店」の項目を開き、片っ端から電話をかけたものでした。
「アルバイト募集していませんか?」と、一件一件訊ねるのです。
するとよくしたもので、募集中のお店にいきついて「明日来てみ」とか言ってもらえるのです。
そしてお好み焼き屋「桃の木」の話に戻る。
面接のときにマスターが、森の顔を見ていきなり言った。
「ひとみちゃん、な」。
「ひとみちゃん?」
「目が大きいけん、ひとみちゃんで、いこ」
「ええ~~っ! ほれって、もしかして源氏名ってやつですか?」
ドびっくりである。
森の名前はもちろんヒトミではないし、言ってしまえば目も瞳もちっとも大きくない。
しかし、それから私はそのお店では「ひとみちゃん」と呼ばれて、豚玉モダン焼きを作ったり、コーヒーを運んだりしたのだった。
(お好み焼きの画像がないので、代わりに先日作ったスペインオムレツ)
源氏名で思い出したもうひとつの光景。
それは、中学校の教室。
数学の授業中にですね、見映えの悪くない中年男性教師なのですが。
「ほな、次の問題、誰ぞにやってもらおか。二次関数、放物線な。難しぞ」
数学がまるでできない森は心の中で神仏に手を合わせます。
・・・無だ。私は今ここにいない。心を無にすれば先生から見えなくなるはず!
「はい、ほな、3番テーブル、ヨーコさん」
ええ~~っ!
ちょっと待て、オイ。3番テーブルて。先生、私、指さしてる?
いや、確かにおいら前から3番目の席だけど。
しかも、私の名前は「ヨーコさん」ではない。断じて。
後で部活の先輩から、「あー、あの先生な。わりと遊んどるって話やな」 と聞きました。
しかし、まあ、今だったら大問題ですね。
そのときは生徒からツッコミが入り、笑いがわき、放物線が理解できない森以外は、和やかに滞りなく授業が進んだのだけど。
先生といえば、高校のときにも変わった教師がいて…。
って、そろそろ仕事しろ、私。
すみません、また、次の機会に書きますので、よかったらおつきあいください。
昭和の思い出でございました。