四日市市、菰野町、朝日町、川越町の三泗地区1市3町と三重県は、9月に『災害時における広域避難等相互応援に関する協定』を締結しました。

 

 これまでも、生活圏を共にする三泗地区の1市3町は防災・減災対策においても様々な点からの連携を行ってきましたが、今回の『災害時における広域避難等相互応援に関する協定』では、災害発生前の相互応援や体制確立に向けた検討の枠組みが定められており、これまでより踏み込んだ自治体間連携が図られることになります。

 

 特に、広域避難については1市3町で踏み込んだ連携体制の構築を図っていきます。

 

 その他にも、食料品・飲料水及び生活必需品の提供や資器材の提供、また、市役所・町役場の機能確保のための必要な施設及び設備の提供等の協議を進めていきます。

 

 これまでも、平成12年に「三重県市町村災害時応援協定」にて、三重県下における広域避難の協力の枠組みは作られていましたが、今回の『災害時における広域避難等相互応援に関する協定』では、更に踏み込んだ避難体制が1市3町で整えられることになります。

 

 例えば、台風等で過去最大規模の高潮が発生した場合は、川越町は町全体の88%が浸水する可能性があり、朝日町でも半数近い避難所が使用出来なる可能性があります。

 

 四日市市においては、高潮、津波等で沿岸地域が被害を受ける可能性がある一方で、市の中央部から西側はそういった被害が回避出来ます。

 

 四日市市は避難者を受け入れる可能性も、市民が市外に避難を強いられる可能性もあります。

 

 その他にも様々な災害が想定され、各自治体を超えた避難の選択肢を準備しておくことは、有用なことです。

 

 この度の協定締結を契機に、1市3町で更なる連携強化を図り、市民・町民の命を守る取り組みをより一層進めていきます。