近年、全国的に児童虐待相談対応件数が増加している状況ですが、コロナ禍における家庭でのストレス増大により、更なる児童虐待発生の高まりが課題となっています。

 

 四日市市においても児童虐待相談件数は増加傾向にあります。

 

 特に、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言により、全国的に自粛が求められた今年4,5月の児童虐待相談件数は129件となり、昨年の同時期(73件)の1.77倍と急増しました。

 

 近年の傾向として、虐待の種類の中でも特に、「心理的虐待」の相談対応件数が著しく増加しています。

 

 「心理的虐待」とは、子どもが同居する家庭におけるDV通告の増加に起因します。

 

 子ども自身が身体的な虐待を受けていなくても、家庭でDVが行われているところを見ることが、子どもにとって大きな心理的負担となり、これらが「心理的虐待」となります。 

 

 児童虐待相談件数が増える中、児童虐待の早期発見、早期対応が大変重要となります。

 

 こういったことから、四日市市ではこの度、児童虐待かもと思った時などにすぐに児童相談所に通告・相談が出来る児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」を広く市民の皆さんに周知することを目的に、ラッピングバスを四日市市内で運行します。

 

 ラッピングバスは、8月27日から運行を開始し、来年の3月末までを運行期間としています。

 

 8月27日の7時20分桜花台~8時3分近鉄四日市駅の路線からスタートしますが、運行路線は固定せずにランダムに様々な市内路線で運行することになります。

 

 ラッピングには、「児童虐待かもと思ったら189番へ」というメッセージや「こにゅうどうくん」がデザインされています。

 

 児童虐待の早期発見、早期対応を図る為に、多くの方に「189」番の存在を認識して頂けるよう取り組みを進めていきたいと思います。

 

*「189」とは

 児童虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の「児童相談所虐待対応ダイヤル」です。

 

 「189」に電話をかけると近くの児童相談所(四日市市であれば北勢児童相談所)につながります。

 

 通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます。

 

 なお、通話料はかからず24時間つながります。