四日市市は、未就学児までを対象として、平成30年4月からの子ども医療費窓口負担無料化を目指して取り組みを進めています。

 

 3月24日の本会議にて、上程した平成29年度当初予算が可決され、子ども医療費窓口負担無料化に向けたシステム改修等の準備を1年掛けて行っていくことになります。

 

 今回のブログでは、子ども医療費窓口負担無料化に伴う本市の財政負担について取り上げます。

 

 他市の事例から、医療費の窓口負担をゼロにすると、それまでと比べ医療費が3割増えるとされています。

 

 本市は、既に中学3年生までの医療費の助成を行っているので、子ども医療費窓口負担無料化によって増加する財政負担は、未就学児までの医療費の3割分となります。

 

 これまでのデータを基に試算すると、未就学児までの子ども医療費窓口負担無料化による医療費助成の増加見込み額は1億2千万円程度となります。

 

 仮に、医療費助成対象である中学3年生までの医療費窓口負担無料化を実現しようと思うと、医療費助成の増加見込み額は2億円2千万円程度で未就学児までの状況からプラス1億円の財政負担増となります。

 

 本来は、子ども医療費窓口負担無料化のスタート時から、医療費助成対象である中学3年生までとしたかったというのが本音ですが、年間1~2億円という財政負担の状況も鑑み平成30年4月からは医療費が特に掛かる未就学児を対象とすることにしました。

 

 今後、子ども医療費窓口負担無料化を実施していく中で対象年齢の拡大などを検討していきたいと思います。

 

 ちなみに、当施策を実施する中で、子ども医療費窓口負担無料化の対象者(未就学児まで)に対しては、これまでの領収証明書料方式からレセプト方式への変更を検討しています(現在、医師会との協議中です)。

 

 この方式変更が実現すれば、年間5,000万円程の経費削減に繋がり、医療費助成の増加による財政負担の一部を打ち消すことになり、正味年間7,000万円程度の財政負担の増加となります。

 

 今後も、財政と住民サービスのバランスを図りながら、子育てのまち四日市を目指して各種施策の充実を進めていきます。

 

≪関連ブログ≫

・【子育てするなら四日市】平成30年4月の子ども医療費窓口負担無料化に向けて

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12258944277.html