今回は、『四日市市役所の人件費管理問題』の第5弾ブログとなります。


これまで、四日市市の人件費について様々な問題提起を行ってきましたが今回の記事では具体的な問題解決策について触れていきます。


 前回のブログで、四日市市役所は人件費について総務部の一括管理が行われており、各部署に人件費管理(勤怠管理)の明確な責任が付与されていないという点を指摘しました。


 まずは、各部署が明確な人件費管理について責任を持ち、上長にその責任を負わす事から始めなければなりません。


 8月定例月議会の一般質問でも取り上げましたが、四日市市役所は上長の人事評価において、人件費(勤怠)管理の項目は設けられていません。


 民間企業ですと、上長の管理項目(人事評価項目)には、人件費(勤怠)管理の項目が存在します。


 四日市市役所においてもある一定の管理職の人事評価において、人件費管理についても評価を行うシステムを導入し、管理職にコスト意識を持たせる必要があります。


 では、それだけで時間外勤務が増加し続ける問題が解決するのかというとそうではありません。


 人事評価に人件費管理を組み込むのであれば、適時適切に部署毎の人件費を管理出来る体制を構築しなければなりません。


 平均給与で仮の人件費を計算するというレベルではありません。


責任を明確化させる為に、実額での把握です。


 ですから、これまでの人件費の総務部一括管理を止め、人件費を部署毎に把握出来る会計システムを導入しなければなりません。


 全国では様々な会計方式が取られていますが、東京都町田市が公会計改革について先進的な取り組みを行っています。




 先日、会派視察において町田市の公会計改革への取り組みについて勉強してきました。


町田市の公会計改革には私は以前から注目しており、昨年に続き2度目の視察となりました。


 町田市では、全ての仕訳をその都度入力して複式簿記を行うという限りなく民間の企業会計に近い『東京都モデル』を会計システムとして採用しています。


 この『東京都モデル』が、四日市市が抱える人件費問題の大きな特効薬になると考えています。


 次回のブログでは、町田市の先進的な公会計改革への取り組みと、それを四日市市にどう活用していくかという点について掘り下げていきます。


 

【過去の関連ブログ】 


・【四日市市の人件費管理に切り込む!】~一般行政職員一人当たり時間外勤務手当 全国1位の現実~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12071634541.html


・【四日市市の人件費管理に切り込む!②】~職員数が増えているのに、なぜ時間外勤務が増えるのか~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12073092823.html


・【四日市市の人件費管理に切り込む!③】~増える時間外勤務!なぜ、行財政改革プランがA評価か!!~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12076664659.html


・【四日市市の人件費管理に切り込む!④】~なぜ時間外勤務が増えるのか?人件費総務部一括管理の弊害~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12086578759.html