四日市市議会は2月2日に『緊急議会』が開催され、四日市市議会の議員定数の2減が賛成多数で可決されました。


 なぜ、「定数4減」でなく、「定数2減」だったのか。


当ブログでは、議会採決の裏側を書いていきます。


 四日市市議会では、11月定例月議会の最終日の本会議において議員定数削減案が議員発議によって2本(「定数4減」「定数2減」)提出されました。


 この2本の発議は、総務常任委員会に審議を付託され、1月23日に行われた総務常任委員会の審査では「定数4減」が賛成多数で可決された一方で、「定数2減」は賛成少数で否決されました。


 議会のルールでは本会議での採決が最終的な決定権を持つため、各委員会での結論が最後の本会議でひっくり返るケースが存在します。


 今回の定数削減の発議に関しては正にその通りとなりました。



 なぜ、この様な結論になったのか。


私は、今回の本会議における採決の順番が大きな要因だと思っています。


 議会のルールというのは複雑で、今回「定数2減」「定数4減」の議案が採決される訳ですが、どちらの議案から採決するかという事が大切になってきます。


 なぜかと言うと、同趣旨の議案が発議された場合、先に採決された議案が可決されてしまうと、後の議案は採決されないのです。


 つまり、「定数2減」が先に決まってしまうと、後の「定数4減」の議案は採決されることなく終わっていくのです。


 逆もそうで、、「定数4減」が先に決まってしまうと、後の「定数2減」の議案は採決されることはありません。


 今回は、議案の番号が「定数2減」が発議第13号、「定数4減」が発議第14号であったことから、議案番号が若い順である「定数2減」、「定数4減」の順での採決となりました。


 ただ、私の考え方としては、総務常任委員会における採決結果が「定数4減」ということなのであれば、本会議においても総務常任委員会の結論である「定数4減」を尊重し「定数4減」から採決を行うべきだというものでしたが、議会の判断としては、「定数2減」からの採決をするという流れになりました。



 そして、先に採決された「定数2減」に賛成し、結果として当議案が賛成多数で決まってしまったので、「定数4減」は採決されませんでした。


 仮の話になりますが、もし「定数4減」が先に採決されていたら、「定数4減」が可決された可能性も大きくありました。


 私は普通に考えて「定数4減」から採決をとり、「定数4減」が否決されたら「定数2減」を採択という順番が実態を踏まえた流れてあるという考えでしたので、何とも不思議な流れであったと感じています。



 とにかく、今回は議会のルールが「定数4減」「定数2減」の分かれ目となったと実感しています。



何はともあれ議員削減が決まりました。


この議員定数34人は、次回4月の市議会議員選挙より適用されることになります。