ブログの更新を再開しますよ。
こんど、8月8日のことですが、
『大阪・関西万博 「失敗」の本質』(ちくま新書)という本が出ます。
書影がまだですが、あの「ちくま新書」ですよ。
ベージュを基調とした賢そうなデザイン、あこがれの新書です。
私としては、建築学か歴史もので新書出せたらなあ、、と思っていましたが、
今タイムリーな「万博」です。
しかも、「失敗の本質」とある。
「失敗の本質」といえばですね、太平洋戦争の失敗を分析した名著がありますよね。
新国立競技場問題のときから、間違った政策判断を修正できず責任者不在で意思決定の仕組みがない日本の体質を、ずーっと太平洋戦争の失敗と比較してきましたから、
そういった意味では、
新国立競技場建設→築地市場移転→葛西臨海水族園解体→明治神宮外苑再開発→
と続く、私の都市計画や建築計画の失敗を指摘する集大成となるやもしれません。
私の未来建築への興味はEXPO70から始まったことなので、EXPO2025で建築に引導を渡すという意味でも「どや建築」の続きともいえます。
『大阪・関西万博 「失敗」の本質』(ちくま新書)の著者は4名でして、
順番にご紹介すると
木下功さんは、
元大阪日日新聞記者。IR問題をずっと鋭く追っかけている方です。
大阪日日新聞は昨年休刊となってしまいましたが、創刊から110年以上を誇る大阪の地方紙として関西圏特に大阪の多くの話題を掘り下げてきた名物紙ですが、その名物記者が木下功さんです。
続いて西岡研介さん。
西岡さんはですね、もう言論のストロングスタイル、ド正面から激しく取材していくという調査報道の蒸気機関ともいうべき方ですね。神戸新聞から噂の真相に移られて、労組やヤクザやよしもとなど圧力を受ければ受けるほど燃えるという方です。
そして吉弘憲介さん、桃山学院大学教授。
大阪維新の会の批判で舌鋒するどく問題点を赤裸々にしてしまったという、地方財政の先生ですね。公共とはなにか、財政とは、税とは、日本の各地域財政と人々の生活をどのように支えていくか、そういったことを日夜考えに考えているという正義漢の先生です。
で、全体をとりまとめているのが
松本創さん。
元神戸新聞記者で、橋下徹元大阪知事や大阪都構想の問題はじめ福知山線の事故を取材されノンフィクションでも評価の高い、社会派の記者でライターで編集者。今回の本の一癖も二癖もある執筆陣を率いて、いわば猛獣使いともいえるような手腕を発揮されています。
という、全員、関西やん!という強豪に囲まれて、私もその中の一章を書かせていただいています。
依頼を受けたときはまだ春先で、大阪万博のことは心配だが、
ホントどうなるんだろうか?私の心配が杞憂で終わればよいが、、、と思っていましたが、
その心配を遙かに超えて、現実化されていますね。
そして、8月は建築家界でもどえらいことが起こりますよ!
なんと!不詳、わたくし、山本理顕先生と対談です。
あの、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリッツカー賞受賞の大巨匠です。