この2週間、ブログ更新をしないで事態の推移を見守っていた大阪万博なのですが、
まったく進展していないようです。
上記の記事で、石毛会長に大阪府知事が噛みついています。
増額の報告を受けた大阪府の吉村洋文知事は「説明は不十分だ。
協会に改めて質問し、回答を踏まえて判断したい」と厳しい表情で語った。
記事の趣旨は、
「ぎりぎりまで増額の判断をしなかった協会の見通しの甘さに、各方面から批判が噴出している。」
ということのようですが、よくわかりません。
万博協会に対し、各方面が怒っているという内容なんです。
今になって増額というのはけしからん!もっと前に増額って言え!と、
これ、石毛さんかわいそう過ぎません?
NHKの記事でも同様に
京都大学の中西教授のご意見でしめくくっています。
いやいや、これ、石毛会長の見通しが甘いんじゃなくて、
夢洲という軟弱地盤という特殊な土地利用に対する見通しが甘いんじゃないですかね?
だから、責められるべきは、万博協会でも石毛会長でもなく、責められるべきは夢洲という土地です。
つまり、夢洲に決めたヤツです。
すべての原因は。
というわけで、夢洲の問題をさらに追及しようとしてたんですが、
一週間ほど経過すると、事態がどんどん進展していってます。
しかも、斜め上の方にいってしまっている。
それは!
万博パビリオン、別に着工しなくてもええけど…。
来年のGWくらいに始めたら間に合うんちゃうの?
まさかの、工期の後ろ倒しです。
はあ?
いやいや、半年前に着工すべきだった!!!って清水建設の会長が言うてましたやん?
普通は前倒しでやるべきものですが、いやいや慌てる必要はない、
もうちょっと様子を見ましょう。
格さんや助さんや、です。
ちょっとどころかかなり古いたとえなので通じないかもしれませんが。
いやあ。こんな話は聞いたことがない。
清水建設会長がですよ、「もう間に合わない!!昨年の時点でも行ったのだが…」
と言ってたんですよ。
それを、万博協会が、「全然間に合う、それどころか半年後に着工すればいい。」
と言ってる。
これは、どう見るべきなの?と普通はなります。
が、事はイベントの話ではなく、建築の問題なのだから、建築の専門家の意見の方が正しいんじゃないですかね?
清水建設=建設業界の代表。医者でいえば東大病院の学長。
万博協会=建て主。医療でいえば患者。
医者が、「昨年のうちに治療開始すべきだった、すぐに手術しないと手遅れになる!」と言ってるのに、
患者が、「いえいえ、来年まで放っておいたら治癒します。」と言ってる状態。
これ、手術拒否して独自の治療法に走るカルトの話みたいですよね。
大丈夫なんかいな。
と心配です。
といいますのも、一部の私のファンの方々は知ってる話なんですが、
不肖、私めのところにまで、Aタイプの某国パビリオンの設計実務の相談が来ていたからなんです。
いわく、
建設が進まない、というかどこも建設を受けてくれない、どこに頼めばいいかわからない、
そもそも、建設金額がわからない、誰に相談すればいいのか、いつ建設開始できるのか、
建設申請や許認可のしかたがわからない、本国で準備を始めていいのかわからない、
もう全般的に、助けてほしい、といった相談です。
その流れをオープンにしながら実況しながら仕事しようかと思っていたんですよねえ。
ところが、いくつかの大手ゼネコンや中堅ゼネコン、在阪のゼネコン、中小の建設会社、みんな、「無理!」。
という回答を返されてしまいました。
なぜ?
と聞きましたら、いろいろあるんですが、
一番大きなのは「橋だ、橋が渡れないんだ…」と言うんです。
はあ?橋?
どこの?
どこの橋?
橋あるんじゃないの?
立派な橋が、
これですよね、夢洲と舞洲を結ぶ「夢舞大橋」。
まさに、夢芝居な感じの橋です。
これのどこに問題が?と調べはじめたんです。
すると大変なことがわかってきたんです。
ということで、つづきます。