めぞん一刻館は今建てられるのか?4 | 建築エコノミスト 森山のブログ

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めぞん一刻館は今建てられるのか?6 最終章

一刻館についていろいろと確認したいことがあって、「めぞん一刻」全15巻を読み直しておりました。
作ってたんですよ、一刻館の図面を。

一刻館のプランについては普通の部屋が並んでいるだけだし、CAD化すんのはすぐ出来るだろう、プランニングも簡単だろうと舐めていたんですが、これが非常に大変でした。

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使用CAD&CG 「ChiefArchitect10」

何が大変だったかというと、一見普通のボロアパートに見えるんですが、
プロから見ても、プランニングが型破りなんです。
あれっ、ってところや、なんで?ってところが多分にあるんですね。
まず、風呂なしアパートにしては各室の間取りがけっこう広い。

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宴会場がいつもいつも五代くんの部屋じゃなくても、、と思うのですが、
騒ぎやすいように管理人さんの部屋から遠くて、全員が集まりやすく、物が少ないというところから、
この部屋を使うのはやむを得ないのかもしれませんね。
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全体像は、正面の入り口からはいると玄関ホール兼廊下がいきなり広がっていくのですが、
どうもこの廊下は通常でいうところの廊下ではありません。
とにかく幅が広い、通常こういったバランスの建物はあまり見たことがない。

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2階もしかりです。
1階も2階もその特別に広い廊下ホールに住民が一度に使用しても蛇口が余るほど幅広いシンクがあります。
また、階段ホールも広く取ってあり、そこから共用ベランダに接続されている。

通常押入れは互い違いに嚙み合せるように配置するのですが、
押入れの配置が各室部屋の内壁の中心にあります。
そのため、漫画のシーンをいくら眺めても両隣の部屋がうまく整合しない。
結果、各室の境目にデッドスペースが生じてしまうんです。

断面的にも1階と2階の壁の配置を考慮しだすと、泥沼にはまりました。
で、結論はこんな感じです。
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この「一刻館」は、共用部分のボリュームがものすごくデカイんです。
建物全体面積に対して、レンタブル比が60%くらいしかありません。

このだだっ広い共用部分が、この住人の結束を呼ぶんでしょうね。

また、部屋番号と住人が合わせてあったことにも今回初めて気づきました。
1号室 一の瀬さん
2号室 二階堂くん
3号室 住人なし   テニスコーチ 三鷹さん
4号室 四谷さん
5号室 五代くん
6号室 六本木朱美さん

七尾こずえ
八神いぶき
九条明日菜
という感じに登場人物が数え歌になっています、「めぞん一刻」は。

三鷹は響子さんを落としたいなら、やはり早々に空き部屋であった3号室に引っ越すべきだったんだと思います。
せっかく三鷹のために空いていたのに、ラケット保管庫とか優勝トロフィー置き場とかそんな嫌味な名目でもよかったんではないでしょうか。

もしくは高橋留美子氏はストーリーの展開の中で、何かのハプニング、例えば実家の事業が倒産とか、テニススクールでひと悶着とか、そういった事情で、三鷹をこの3号室に一時的でにも引越しさせることを想定していたのかもしれません。
七尾さんも屋根裏に七号室とか
八神さんも階段下で八号室とか
作ってもらえば五代くんとうまくいっていたかもしれませんね。


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