やっぱり君が好き(31) | mori--coのブログ

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高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

『アンナちゃん、今度の休み一緒に買い物行かない?』

『行きたいです。行きます』

『分った。日曜日迎えに行くから。』

『分りました。じゃあ、またです。おやすみなさい』

『おやすみ』

三日後の日曜日。

アパートの前で和真を待っていると、アパートなんて知らないはずの恭太がいた。

「なんで知ってるの?」

「ゴメン。アンナの幼馴染みに無理言って聞いた。彼を怒らないで。悪いのは俺だから。この前の続きなんだけど」

「恭太。ゴメンね。こういうの迷惑なの。いい加減分って。」

そこに一台の車が近づき軽くクラクションを鳴らす。

「恭太。私これからデ、デートなんだ。」

そう言って和真が待つ車に向かう。車に乗る前に恭太に向かって口パクで何かを伝える。それにハッとし、その場に立ちすくむ。

「アンナちゃん、さっきのだれ?」

「知り合いです。さあ行きましょ」

和真と買い物を楽しむハズだった。

「アンナちゃん。今日は帰ろう。」

「何でですか?まだ先輩の行きたいお店行ってないじゃないですか。」

なにも言わず駐車場に向かい、和真のアパートに向かった。

「ちょっと先輩待ってください。意味が分らないです。それに、私先輩の部屋には行きません。」

アンナの言うことを無視して自分の部屋に連れ込んだ。

玄関の鍵を掛けアンナに抱きつく。