やっぱり君が好き(30) | mori--coのブログ

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高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

心機一転新しい生活が始まる。恭太との思い出の品は家に置いてきた。ケジメも兼ねて。

仕事も忙しく、恭太の存在も忘れかけていた。

この日も残業。会社のエントランスを出た時半年ぶりに恭太の姿をみた。

「えっ?何?」

「あっ!いや・・・。その許してもらいたくて」

「無理。」

「何したら許してもらえるの?」

「自分で考えたら?」

本当は嬉しかった。許しかった。でもここで許してしまうと同じ事の繰り返しになると思った。それに今は・・・。

『今仕事終わったよ』

『お疲れ様。ご飯どうしよっか』

メールの相手は中学の先輩、和真。飲み会でたまたま会ってその流れで、時々遊んでいる。

『毎日お疲れ様。今日来る?」

『先輩。部屋には行かないって行ってるでしょ?』

『分った』

付き合ってはいない。みんなには別れたと言っているが、アンナの中では恭太とは別れていない。距離を置いているだけ。

ただ、和真との曖昧な関係をはっきりさせないといけないと思っている。いつも和真の優しさに甘えてしまう。