平成29年司法試験予備試験の論文を自己分析!

平成29年予備試験の論文を、自分の解答を通して振り返っていくブログです。


テーマ:

刑事訴訟法です。

 

まずは自分の再現答案。

 

刑事訴訟法

1 設問1について

1 ①の現行犯逮捕は、刑事訴訟法2121項の要件を満たし適法か。

12121項が令状なしで現行犯逮捕を認めた趣旨は、犯行及び犯人が明白で誤認逮捕のおそれが少なく、緊急に逮捕をする必要性があるためであり、憲法も認めているものである(憲法33条参照)。そこで、2121項の現行犯逮捕の要件は、逮捕者からみて犯人及び犯罪が明白で、時間的場所的近接性が認められることであると解する。これは、逮捕者が必ずしも犯人及び犯罪を現認する必要はないが、目撃者の供述のみでは足りないと解する。

2)これを本件についてみると、警察官は、甲の犯行を目撃しておらず、目撃者Wから特徴を聞いたのみであり、警察官からみて犯行及び犯罪が明白であるとはいえない。また、本件逮捕は犯行から約30分後、犯行現場から約2キロメートル離れた路上でなされており、Wの追跡も途中で途切れていることから時間的場所的近接性も認められない。

3)以上より、①は212条1項の要件を満たさない。

2 では、①は2122項の要件を満たし適法か。

12122項は、まずは各号のいずれかの要件を満たすか否かを検討する。

2)まず、Wは犯人を追跡していたが見失っており、1号は満たさない。

 また、Vの殺害に使用されたサバイバルナイフはVの胸部に刺さったままであるから、2号も満たさない。

 では、甲は犯行を認めていることから3号の「犯罪の顕著な証跡」があったといえるか。

 2122項が、各号いずれかの要件を満たした場合で罪を行い終わってから間がないと明らかに認められるときに現行犯人とみなすとする趣旨は、2122項各号に該当する場合は類型的に犯人である可能性が高く、誤認逮捕のおそれが少ないからである。とすれば、「犯罪の顕著な証跡」とは客観的に判断されるべきである。

 これを本件についてみると、甲は犯行を認めているが、客観的に犯罪の顕著な証跡があるわけではない。よって、3号の要件を満たさない。

3)以上より、①は2122項の要件を満たさない。

3 ①は2121項及び2項の要件を満たさず違法である。

2 設問2について

1 設問21について

 ②の公訴事実は、「共謀の上」とのみしか記載していないため、「できる限り」日時等により罪となるべき事実を特定するように定めた2563項に反するのではないか問題となる。

 当事者主義的訴訟構造を採用している現行刑事訴訟法においては、審判対象は検察官の主張する犯罪事実たる訴因である。そこで、2563項ができる限り訴因を特定するように要求する趣旨は、裁判所に審判対象を画することと被告人の防御権を保障することにある。そして、一次的には審判対象として特定されているかどうかを判断するのもと解する。

 これを本件についてみると、確かに共謀については「共謀の上」としか記載されていないが、実行行為について日時、場所、方法が特定されており、これにより共謀についても他の事件から特定されているといえる。

 よって、②の公訴事実は特定しているといえ、2563項に反しない。

2 設問22について

 公判前整理手続においても訴因の変更はできる(316条の512号)。

 よって、③は訴因の内容となる。

3 設問33について

 裁判所は、共謀の日時を平成29511日と認定して有罪の判決とすることができるか。

 この点、公判前整理手続において共謀の日時が平成29518日か否かという争点が形成され、公判においてもそれを前提に主張立証が行われている。

 とすれば、このままなんの手続きも経ずに共謀の日時を平成29511日と認定して有罪の判決をすることは被告人の防御権を著しく害するものである。よって、上記のように判決するには訴因変更(3121項)が必要であり、訴因変更せずに判決をすることは許されない。

以上

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

モーガンさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。