『貧困』 


この言葉から何を連想するだろうか。

経済格差、政府の支援が必要、ストリートチルドレン、食材がない、
医療が発達していない、資金がない、感染症、食材がない、病気にかかりやすい、
教育が十分でない、学ぶ機会がない。

「ない」が共通し、欠乏の世界である。

世界基準でいう絶対的貧困は1日US1ドル以下で生活している人達のことを言う。
年間にして約4万円。
日本の貧困が受ける生活保護は月に15万円。
物価の差異があるとは言え、なんとなく不平等さを実感するデータだと思う。

ジョン・フリードマン(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88)のモデルでは以下のようになっている。
(私が授業で個人的に理解したとても簡単な説明のみ記)

「資金」、「社会ネットワーク」、「適正な情報」、「生存に費やす時間以外の余剰時間」、
「労働と生計を立てるために手段」、「社会組織」、「知能と技能」、「防御可能な生活空間」。

これらが円の周りからコアな部分にある「絶対的貧困」や「世帯」に
向かって圧力をかけている。

この外からの圧力を個人が跳ね返すにはPOWERが必要となってくる。
このPOWERは二つを意味する。

①個人が変わる能力
②権力社会を変える力

私は今この二つのPOWERが、日本には減ってきているのではないかと思う。

1992年から2004年の間で経済グローバル化による日本人の失業者は500万人にも及ぶ。
日本に良かれとしてやったことが、500万人の犠牲者を生んでいる。
最近私達が見かける路上で生活している人達が、そうである。
格差が大きく広がってきている中、路上生活者は夢や希望を失っていく。

失業率0%を目指すスウェーデンは、10年前失業率が10%を上回った。
失業対策費に力をいれることを国民が同意し、一体となって国を改善していった結果、
失業対策費が上がり、今や失業者にたくさんの支援を行うことが可能になり、
安定した社会となっている。

日本やアメリカ、オーストラリアの失業対策費は比較的低い。
今や国民一体となって失業者を支援する必要ではないか。
しかしそんな余裕があるように見えるだろうか。
私には見えない。国民が切羽詰まって生きているように見える。
失業者を支援すると、国民が同意するだろうか。

今年の大学生の就職率が約57.6%と過去最低を記録した。
私達大学生は今何をして何を頑張らないといけないのか。
誰を助けないといけないのか、使命感を感じるような授業だった。