6月30日
さて、夜には若干弱くなった強風ですが、寝てる間に再び強くなったようで、木々を揺らすザザザーという音や、テントがはためくバタバタバタバタという音で夜中に何度も目が覚めてしまいました。
何度か寝直し、4時頃に起床。なんといっても、すっかり明るくなっているので、もう寝ていられません。
晴れてはいますが、今日もやっぱり風が強そうです。
気分はオホーツク海に沿って南下して帰路につくつもりだったけど、海沿いで強風に煽られながら走るのも面白くなさそうだったので、今回持ってきた紙地図「ツーリングマップル」で帰りのルートを検索。
すると、いい道があるではないですか!中頓別から中川へ抜ける道道785号、紙地図では黄色く着色された、通常見落としがちな道ですが、マップルには「快適なワインディングロード」とあり、晴れてれば利尻まで望めると記されていました。いやー、これはもう行くしかありませぬ!
というわけで、国道275号をまた戻ります。
ふいに中頓別の鍾乳洞に行ってみようかと思い立ち、時間も余裕があったので行ってみることにします。ここは30年ほど前に来たことがあるはずですが、どんなだったかさっぱり覚えていません。
入場は無料ですが、鍾乳洞に入るまでずいぶんと歩かされます。たしか400m以上はあったかな?
いやー、ここは今の私にはかなりキツイ場所です。入場者はぽつぽつと訪れるようですが、常時園内には2、3組といった具合なので、ひとりでこんな穴倉にいると、不安感が徐々に高まってきます。
こんな狭い場所で、もし落石で退路を塞がれたらと考えると、もう一刻も早くこの場を立ち去りたくなってしまいます。
とりあえず一つ目の洞窟の終点まで行ったら、逃げるように入り口まで戻ります。以前は割と平気だったけど、最近は狭いところが非常に苦手になってしまいました。
鍾乳洞から中頓別市街地を過ぎると、ほどなくして道道785号が現われます。
そして道道785号、「快適なワインディングロード」に入りました。
利尻は望むことはできなかったけれど、この景色です!いやいや、こんな隠れ道がまだあったんですね。
通行量はほとんどなく、というか、私の他にはバイクの走り屋が一人だけでした。
ひとつ難点なのが、コーナーは一番キツイ場所でもだいたい50Rと、割とスピードが高めになってしまうことでしょう。30Rが大好きな私には、ちょっとスピード高めです。
ワインディングを堪能し、中川町に入ります。ここで給油と昼飯だなと思ってたら、ちょうどドライブインがありました。
味噌ラーメンを注文しましたが、味は非常に薄かったですね。薄味派のワタシが薄いと言うことは、一般の人が食べたら、相当薄く感じるだろうなと思います。まあ、ドライブインは雰囲気が一番大事なもので・・・
ここからは昨日と同じ国道ルートで帰ることになりますが、名寄に「北国博物館」なるものがあるので、最後の寄り道をします。
入館料は200円と安かったのでとりあえず入館しましたが、一番良かったのは、外に展示されている車両でした。
このロータリー除雪車、私はいつもラッセル車も含めて、除雪車の内部が凄く気になっていたのですが、なんとここの展示車両は内部が見られるのでした。
これがロータリー車の内部です。なあんと外側はただの覆いで、中には蒸気機関車が収まっていたのでした。これを見たときは、思わず「おお!」と声が出てしまいました。
除雪車の正体を知ることができ、先ほどの峠道の楽しさも相まって、大変満足して帰ることができました。
総走行距離は625キロと意外に少なめ。遠いイメージがあったクッチャロ湖ですが、弟子屈よりもずいぶん近いんだなと認識しました。