ABARTH PUNTO EVO 試乗 | 欧州車かく語りき。

ABARTH PUNTO EVO 試乗

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フィアット社製グランデプントのアバルトモデルである、アバルトプントエヴォに乗る事が出来ました。

連続乾燥注意報がドンドン更新される中、よりによって週末の雨模様。
それも気温は都内大田区ですら3℃しかなく、時折みぞれ混じりの生憎の試乗。

アバルト東京は環七と中原街道との交差点近くにあります。
正面脇に入り口があるので、そのまま乗り込むと、別の駐車場が奥にあるらしい。
営業マンに私の愛車を移動してもらい、その間に試乗の受付を済ませる。
少々空いた時間で展示車両をマジマジと眺める。
フィアット500もそうだが、白ベースに赤のラインがイメージだが、その逆であるソリッドの赤をベースに白ラインのモノが展示されていた。

私の心を鷲掴み。かなり色気のある赤であり、黒色の締まった内装と良く合っている。
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最近コンパクトカーに興味津々な私は、欧州車をメインにディーラーを行脚している。
ルノー、シトロエン、アルファロメオ、フォルクスワーゲンの4社を回ったが、ここまでのインパクトは無かった。先日までシトロエンのDS3に心奪われていたが、プントエヴォはそれを上回った。

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そして試乗。
ハンドルは少々手応えのあるモノだが、BMWの1シリーズよりはるかに軽く、操作感は良好。

これまた非常に軽いクラッチはダイヤフラム式だそう。少ない踏力のアクセルと相まって渋滞路も心配ないだろう。
クラッチが比較的近いので、キッチリ奥まで踏み込まないと、シフトミスが懸念される。

完全ウエットなので、気を付けて走り出す。
先ずは車が軽く感じる。何処かで1速はスカスカ…といのを読んだが、そんな事はなかった。必要にして十分なトルクがアイドリング付近から感じられる。
2千回転から3千回転の間でシフトチェンジを繰り返しながら走って、少々意地悪をして6速1500回転まで落としてみたが、とくにグズる事なくスルスルと加速をする。
週末の幹線道路という事もあり、限界まで引っ張ることは出来なかったが、4千回転からトルクが立ち上がってくる。この排気量にして十分に速い。
200キロくらいまでは、比較的早い時間で到達すると思われる。

シフトストロークはそれなりにあるが、問題になる程でもない。アクセルを煽ってからのシフトダウンも小気味良く決まり、運転していて気分は宜しい。

足廻りは思ったよりソフトな印象。
アバルトという先入観がそうさせたのか、コシのある乗用車といえば適切か。デートカーにもなり得る懐の深さだ。

室内も広く、運転席助手席はゆったりとしており、窮屈さは皆無。コンパクトカーのわりに後部座席も絶望的な狭さではない。横に500チンクェチェントがあったからかも知れないが…。

今回初めて知ったのは、このエンジンにアイドリングストップ機能があったこと。これまた不自然さは全く無く、受け入れることは容易であった。速度がゼロになると勝手に停止。クラッチを踏み込むと始動し、再度踏み直してもエンジンは停止しない。

この機能が鬱陶しい場合には、機能解除ボタンもあり、全く問題なし。私ならオフにするかな。

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たった15分程度の試乗では、この4輪の1割も理解出来てないのは間違いない。が、このスタイルは私の好みであった。
比較車両のフォルクスワーゲンのポロGTIのが間違い無く速いだろう。
しかし、「馬力や速さだけではない」面白さがこのプントエヴォにはあった。

質実剛健、機能最優先のドイツ車が良いのは分かっているが、フォルクスワーゲンが日本車に感じる程の魅力があった。

コイツがスパイシーカレーなら、ドイツ車は精進料理といったトコか。

たまに乗るから良いのかもしれないが、毎日の通勤にコイツを使ったら、それはそれで刺激的な通勤が待っており、ブルーな月曜日の出勤も苦にならなくなるのではないだろうか。

購入するつもりなど無く、試乗に回っていたが、衝撃的な下取り金額でも提示されようモノなら、かなりヤバイ状態である。